言っても動かない人に自主的に動いてもらう方法

動いてくれない 人 人生を変える思考法
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期待と未来予想が相手を動かない人にしてしまう

今やろうと思っていたのに、と言わせてはいけない

宿題やったの?

今やろうと思ってたのに! あーあ! 今のでやる気なくした~!

こんな会話の当事者に、親側として、または子の側として立ったことがある人は多いのではないでしょうか。

 

シチュエーションは違っても、動かない誰かを動かしたい、言うことを聞かない人に言う通りに動いてもらいたいと困っている人は案外多いものです。

 

言っても聞かないし。全然だめです。そもそも、自分から動いて欲しいのに。ゴミ出しとか、皿洗いとか、言わないでもやって欲しいし、ちょっとやったくらいで、いつもやってるみたいな顔しないで欲しい。

 

家事や育児が、まだまだ女性の役割と思っている人がいるのも確かです。しかし、口では男女平等と言っているのに、動いてくれない人もいるでしょう。

 

部下が全然動かない! あれやっておけって言ったのに! 全然思い通りに動いてくんないんだよ!

 

こんなイライラを抱えている人もいるかも知れません。

 

言う通りに動いて、言う通りにやってくれれば、将来困らないのに。

言われなくても自発的に動いて欲しいけど、少なくとも言われた事くらいちゃんとやって欲しい。

自分で考えて動けないなら、取りあえず俺の言う通りに動いとけよ!

 

自分の思うように、自発的に動いて欲しいなあと思う相手に対して、もしもあなたが上記のような気持ちで接しているのだとしたら、相手が自発的になれない、動かない人になっているそもそもの原因は、あなたにあるかも知れません

 

できる人ほど、周りが良く見えますし、自分ができるので、自分でやる方が早いと思い、ついつい自分でやってしまう、相手の仕事を奪ってしまうことがあります。

 

子供に対して接する時、時間のない親は、子供のやることに口を出し、手を出して、相手が1から10まで自分ですべきことを、2~6くらいまで助けてしまったり、宿題を全てやってあげる親までいます。

 

パートナーに家事をして欲しい、買いものをして欲しいと思っていても、やり方が下手であったり、違う物を買って来たりされると、つい絶望してしまう人がいます。自分が思うように動いてくれない、自分のやり方に合わないと、それだけで断罪してしまう。これは、相手のやる気と、能力を奪う結果になります。

 

管理職として働く人も、部下は、部下なりの方法で、時間がかかるかも知れません、方法が従来と全然違うかも知れませんが、きちんと結果を出せる能力があるかも知れないのに、経過を見ただけで、やり方が違う、と断罪してしまう管理職の人がいます。

 

今やろうと思っていたのに。

せっかく頑張ってやったのに。

「・・・・・・・」(何も言わせない)

 

相手がそんな風に反応している中で、相手に自分から動ける人になって欲しいと思っている場合には、まずは、自分が相手の邪魔をしているかもしれない可能性について考えてみましょう

 

この時までにこうなっているはずという未来への期待や予測は、時間や期待で相手を縛るプレッシャーになります。期待や予測は、自分の努力のためにあるものです。期待と予測は、他人に向けてしまうと、相手がそうした期待にがんじがらめになって、動けなくなってしまうかも知れないために注意が必要です。

相手をどんな人間と認識しているかで相手の見え方や相手の態度は変わる

ダグラス・マクレガーという人が提唱したX理論・Y理論という考え方があります。

X理論とは、「人は生来怠け者で、なるべく仕事をサボりたいと思っている」という立場で人を見ることです。

Y理論とは、「人は本来意欲的で、自発的で、自制心がある」という立場で人を見ることです。

頭に浮かべている相手に対して、相手の事をXとYのどちらの立場で見ていますか?

 

多くの人は、動かしたいと思う相手を、X的な人、つまり、怠け者で、こちらが言葉にして言わないと動くことができない、ご褒美などの自分にプラスになるようなモチベーションがなければ動かない人間だと思っています。

 

そのため、つい、命令したくなり、叱責したくなり、物で釣りたくなり、しかし自発的でないことにイライラして、時には存在を切り捨ててしまうことさえあります。

 

しかし、実験の結果、人は、自分が置かれた状況に染まりやすいだけで、X理論のように、自分が命令しなければ動かない、怠け者として扱われるほどに怠けようとする傾向があるという事が分かっています。

 

宿題をしなさい

と言っても、相手がしないのは、いつも母親や父親から宿題をしろというプレッシャーを浴びせられているせいで、宿題は強制されるものになってしまい、隙あらば宿題をしない方に動こうという意志がはたらくからです。

 

自分のやりたいようにやらせてくれない環境というのは、相手の自主性を奪います

 

お皿を洗って、と言って、相手が確かにお皿を洗ってくれた場合に、

水できちんとお皿の汚れを浮かしていないし、お皿の乾かし方が違うし、お皿に少し泡が付いていた。

と、自分のやり方と違う事や完璧でないことを注意してばかりいると、相手は自分の成長する機会を奪われたと感じ、やりがいのない皿洗いは二度とやりたくないと思うようになってしまいます。

 

上司や部下の関係も同じで、

ガミガミガミガミ!

自分にいつも口出しをするあなたに対して、自分は信頼されていない、自分の評価は低いと思うようになります。そして、面倒だから隙あらばサボろうと考えるようになりますし、何をしても意味が無いと思うようになり、ますます、言われた通りには動かなくなります。

 

そのうち、ガミガミするのも嫌になり、小言を言うのにも疲れて、もういいか、と諦めてしまう人もいますが、しかし、そうした決断を下すのは、ちょっと早すぎるかも知れません。

 

実は、やり方を変えることで、考え方を変えることで、相手を自発的に動かす方向へ導ける可能性があるのです。

成長できる環境を作ることが一番大切

まずは、これから接する誰に対しても、全ての人は生来Y理論的な人間だと思うようにしてください。(もちろん常に例外はありますが、はじめから例外と決めつけないことが大切です)

 

つまり、誰もが本来とても創造的で、考え深く、信頼できる存在であり、十分な能力が備わっているため、能力が発揮できる場が与えられれば、自分の行動に責任を持って自発的に動くことができると考えるのです。

 

そして、失敗することや、時間がかかることについては、全てが学びであり、成功へのステップで、歓迎すべきものだと考えるようにします。

 

実験では、信頼され、全てを自分に任せてくれる状況では、人は、自発的で創造的な人になるという結果が出ています。

 

それではここから、相手を能力のある人間だと認識した上で、さらに具体的にはどうすれば良いのかを見ていきましょう。

結果が出るまで見守る、放任の姿勢が大切

やり方や時間に関係なく、努力している姿勢を評価するようにし、結果が出るまで、口をはさまない事が大切です。

 

失敗しても自分自身で、これはまずいな、もっと頑張ろう、と思える環境を作るには、相手の事を適度に放っておく必要があります。

 

失敗して、痛い思いをしている所をなぐさめるのは良いのですが、失敗する前に助けてしまうのは、正しい転び方やケガの仕方を知らない人間にしてしまうため、危険な行為です。

相手が求める時には、アドバイスや助言を行っても良いですが、そうでなければ口出ししないようにしましょう。

 

ただし、放っておくと言っても、自分が相手に対して愛情を持っているということを示すことは大切です。

愛情がなければ、ただの放置になってしまう。思いやりは大切

愛情や思いやり、物事を一緒に楽しむ姿勢は定期的に見せるようにする

 

相手のことを気に掛けていることを示すために、調子はどうかと声をかけたり、相手が話してきたことについては真剣に、楽しみながら聞いたり、ちょっとコーヒーや紅茶を煎れてみたり、相手に任せている、彼・彼女を信頼しているということを、本人にや第三者に伝えてみたりすることで、愛情や思いやりを示すことができます。

 

仕事の場合には、このようにして、相手の自主性を促すために相手を信頼していることを示し、相手に一任をするだけで十分効果が見えてくると思います。組織的に自主性が封じられているような環境でない限りは、自分で何かができるということは、大きな自信と、やりがいに繋がります。

失敗した時には、責任は当然その人が負いますが、しかし、しっかりとなぐさめてあげるといったフォローは大切です。

 

しかし、友人関係や、パートナーとの関係、親子間では、こうした適度な距離や思いやりだけで、相手が動いてくれるとは、限りません。

友人・パートナーとの関係では見える化が大切になる

自分はこんなにやっている、と人が思う時、たいていそれは主観です。そのため、こんなにやっている、と主張し合う二人が、実際に作業している事、作業内容と時間を書きだして見ると、想像と大きくずれている、ということがあります。

 

認識と現実のギャップを埋めるためには、作業を完全に見える化するしかありません。

 

どんな事をしなければならないのか、それを書き出し、相手との間で分担を決めます。

分担を決める時には、冷静に、温かい雰囲気で話し合える空間と、時間が必要ですので、今までどうだったかなどという過去のことは全て忘れて、目の前のタスクをどう分け合うかだけを集中して考えます。

 

そして、一度分担分けが決まったら、相手のやり方や、やれる度合いについては口出しをしてはいけません。例え大きな失敗をしたとしても、(子供を保育園に連れていくのを忘れた。夕食のおかずがパスタで、メインがうどんだった。ツリーの飾り付けを頼んだら、短冊が飾ってあった、など)それを責めてはいけません。相手が反省しているのであればなおさら、次はこういうことのないようにしよう、とアドバイスするに留めます。

 

一度のミスぐらいで、大きく何かが変わるわけじゃなし、笑い話が一つ増えたくらいに思っておこう。そんなマインドが大切です。

 

多くの人は、寛容に受け入れてもらえることで、成長します。時間のかかり方は人それぞれ違いますが、自分の自由なやり方で任せてもらえることで、工夫をしながら、成長し、できることを増やしていきます。

 

プレッシャーのある環境では、失敗が許されないように感じるため、なるべく苦手なことはやりたくないと人は考えます。ですが、どんな失敗でも許容される環境であれば、人は、失敗から必ず何かを学びます。

 

しかし、子供の場合には、まだ、その頑張り方や、自分なりのやり方さえ分からないこともあります。

子供の場合には、見守りの他に、適切な声がけも大切になる

勉強が好きな子も中にはいますが、たいていの子は、何で勉強するのか分からない、それより楽しいからゲームをしていたい、と、大変なことより、楽なことや、好きなことにすぐにシフトしてしまいます。

親が放任主義を取った場合に、中には自立心が芽生えて自主的に勉強をする子もいますが、多くの子供は、ラッキーとばかりに、遊びまくるでしょう。

 

これは、まだ自分が何に向かってどうして努力をするのかという目的や目標が定まっていないことや、経験不足により頑張り方を知らないことが原因です。

 

博物館に連れて行って、恐竜に興味を持った子供は、恐竜のレポートを書いてみてと言えば、図書館でいくつかの恐竜の本を借りて読み、たっぷりとレポートを書く事ができるでしょう。

 

しかし、興味のないものについては、宿題もレポートも全くやる気がおきないはずです。興味を持たせたり、目標を設置する手伝いをするのは、親やサポート役にある人にしかできません。

 

まずは得意なことや、好きなことから、頑張ったら上手くいった、という体験を増やしてもらうことが大切です。

 

一生懸命練習をしたらスポーツが上手くなったのなら、勉強も同じだよ、と言えば、得意な科目から少しずつ挑戦してくれるかも知れません。

 

また、失敗してしまったという報告や、分からないことを聞くための時間を用意しておくことも大事です。夕食後の15分だけなど、決まった時間に毎日話をする時間をつくると、その時間に何を報告しよう? こんなことを頑張ってみよう、という習慣化を子供が身につけてくれる可能性が上がります。

 

放任することや、適度なアドバイスをすることは、難しいと感じる人もいるでしょう。しかし、もしも心から、相手を「彼・彼女には能力があって、自発的に動ける人だ」と思えれば、自然と相手への信頼が生まれるようになります。何より、自分流を押しつけないように気を付けることが大切なのです。

 

全ては、こちらからと、あちらからの両者の信頼関係の上で成り立つことです。

勝ち負けや上下関係による人間関係を築いてはいけない

人間はどうしても、相手より勝とうとしてしまったり、相手より優れたところを見せようとしてしまうことがあります。

仕事や勉強におけるライバル関係に基づく場合にはそれでも良いのですが、身内や、友人関係の場合には、どちらかを強制的に負けさせる、下に見るといった人間関係は、破綻を生むだけです。

 

相手に譲ることができる人や、意見を言うのが苦手な人が聞き役にまわってしまい、できる人が上に立つという、強制的な上下関係ができてしまうと、緊張感が高く息が詰まるような、命令でしか相手が動かない環境ができてしまいます。

 

身内や友人関係などは、時間と結果に追われる世界ではありません

ゆっくりと時間をかけて、信頼と愛情のある関係性を築くためにも、自主性にまかせることができる環境づくりを心がけ、相手が自然と環境に促されて自発的に動くまで待つようにしましょう。

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