年収・時給UPを目指せる貿易業界唯一の国家資格【通関士】

関税 書類 年収・時給を上げる資格
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通関士は国の物流を支える財務省管轄の国家資格

国家 受験の特徴 目安勉強時間 1日3時間勉強した場合 難易度
3科目受験 450時間程度 150日 B+

↓日程と費用のまとめに移動する

独占業務を持つ通関士は貿易業務における唯一の国家資格

貿易業務では、契約した通りの荷物が積荷されて出荷されたのかどうかを確認し、それを書類にする作業が必要となります。さらに、荷物が無事に届くとは限らないため、保険を掛けて荷物を輸送するのが普通で、そうした保険に関する書類も必要となります。

例えば、日本からアメリカに商品が輸出される場合に、日本側では荷物をきちんと送りましたという書類を用意して相手方に送ります。すると、荷物が届く前に、アメリカの銀行は荷物と同等の価値を持つ書類を一式確認することで、アメリカの企業の申し出に従い、日本の企業へお金を振り込む事ができるのです。

 

関税 書類

こうした事務処理の多くは、貿易実務として貿易事務を行う人が作成しますが、実際に書類を元にして荷物を輸出入する許可を得るのは通関士の仕事です。

輸出入においては、関税の審査が必ず必要です。かけられる税金は物によって違いますし、輸出入品が書類通りかどうか、箱の上からでは分かりません。そのため、荷物の検査や書類の審査が必要となりますが、輸出入を行う業者の側に立ってその書類作成や審査の代行を行うのが通関士です。

通関士は、「通関書類の審査」と「通関書類への記名・捺印」の業務を独占しています。

税関では、国家公務員である税関職員(通関士の資格者ではない)が、荷物の審査を行い、税金の額を確かめます。通関士は、税関職員に輸出入品を審査してもらうための申告書を作成・提出し、定められた額を代理で税納付しなければなりません。

通関士の資格者の多くは、貿易実務経験者です。

通関士の資格は、就職が前提の資格のため、メーカーや商社などで経験を積みながら通関士の資格を取得する人や、実務として貿易事務を行っている人が取得するケースが多くなります。

資格取得後には、転職などにより、通関業者に通関士として就職することもできます。

 

個人で輸入を行う人が資格を生かす方法もありますが、ほとんどの場合、メーカーや商社、通関業者に就職する、または既にしている人が資格を取得しています。

少しずつ貿易の世界でステップアップしたい場合には、貿易実務検定を取得して貿易の世界に入ってから、通関士を取得すると良いでしょう。

通関士は国際業務に関わる仕事でもあるため、英語への理解がある程度必要ですが、他にも中国語などができると重宝されます。

通関士の資格を生かせる就職先

通関業者に勤めて通関士として活躍する

輸出入を行う企業はたくさんありますが、その全ての企業が通関士を抱えている訳ではありません。そのため、通関業者に税関への輸入申告→検査→関税を正しく計算して支払→輸入という一連の作業を依頼する企業も多くなります。

通関士としての仕事に特化して就職したい場合には、通関業者に勤めるという選択を考えると良いでしょう。

海運・航空・物流・倉庫関連の業者に勤めて社内通関士として活躍する

船や空の便を利用して運ばれる荷物は、物流施設や倉庫を経由する事が多くなりますが、巨大な施設を有する企業では、社員の通関士が活躍することになります。

通関士としてだけでなく、国際関連業務全般に携わりたい人の場合には、物流関連企業などに勤めて幅広い業務に関わっていくと良いでしょう。

商社・メーカーに就職して通関士として活躍する

輸出入を行う商社やメーカーでは、貿易事務や通関士を募集していることが多くあります。

商社やメーカーの場合、通関士として実際の仕事を請け負うのは通関業者であることがほとんどですが、通関業者への橋渡しをする役目を担う社員が必要です。書類の作成や、重要事項を伝える役割、法令などを予め確認する作業などは、通関士の資格取得者だからこそできるという場合があります。

商社やメーカーに勤めて働きたい人は、通関士を取得することが強みとなります。

 

通関士の仕事は、国の輸出入を支える大切な仕事で、一定数の仕事量が確保されている資格と言えます。勤務地については、空港や港近く、首都圏が多くなります。

通関士の受験資格と日程と費用のまとめ

受験資格

誰でも受験することができます。

試験の方法

五肢択一マークシート方式

3科目受験

  • 通関業法
  • 関税法等
  • 通関実務

試験範囲と内容

① 通関業法

② 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法(同法第6章に係る部分に限る。)

③ 通関書類の作成要領その他通関手続の実務

  • 通関書類の作成要領
  • その他通関手続の実務

 

資格試験の日程

第1次試験は年1回

例年10月第1又は第2日曜日

通関業法は50分

関税法等は100分

通関実務は120分

金額

書面での申請: 3,000円

NACCSでの申請: 2,900円

申込期間

【願書配布】7月上旬~8月上旬頃

【書面申込】7月下旬~8月上旬頃まで

インターネット出願の場合:輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)より

試験会場

北海道・新潟県・宮城県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・兵庫県・広島県・福岡県・熊本県・沖縄県

合格発表

11月下旬~12月上旬頃

合格基準目安:通関業法・関税法等・通関書類の作成要領その他通関手続の実務について各科目が満点の60%以上

受験案内

税関

通関士の試験の内容と特色

通関士の試験の特色は、特殊なマークシート選択方式です。

試験は、語群選択式、択一式、複数選択式、申告書作成とあります。択一式には該当なしの場合に0をマークするという、問題文に正解がないパターンがあることに注意が必要で、複数選択式の場合には、いくつ選択するかの指示がないために、確実に全てを選ばなくてはならない難しさがあります。

 

また、通関実務では、NACCS(通関情報処理システム)を使用して輸出入の申告を行うことを前提として出題され、輸出申告書では統計品目番号、輸入申告書では品目番号と申告価格を解答する形式となっています。申告価格については、独特の計算方法があり、正確な理解が試されます。

 

通関実務の対策と、試験形式に惑わされない対策が必要です。

通関士に合格するための学校選び

通関士の試験は、決して独学での合格ができない資格ではありませんが、通関実務については対策講座などを利用してポイントを絞った学習を行うことが効率的であるとされています。

元々貿易関連の業務に携わっている人にとっては、受験しやすい資格ですが、初学者の場合には、貿易実務に慣れるという意味でも、貿易実務検定を取得して貿易実務に関わる業種に就職するというステップを踏むのも良いでしょう。

TACやLECといった大手予備校の授業の場合、20万円程度の費用がかかりますが、確実に一度で合格をしたい場合には、評判の良いTACの資格講座を検討してみると良いでしょう。

また、日本関税協会が6~9万円程度で講座を開いています。同時に検討してみると良いでしょう。

 

他にも、通信講座などを利用する方法があります。分からない部分やポイントを抑えて効率良く学習するためには、こうした講座を利用しましょう。

ハローワークの特定一般教育給付金の支援が利用できる講座が多くなりますので、働きながら資格取得を目指す人や、仕事をしていて一度辞めて資格を目指す場合には、支援制度を利用しましょう。

 

※気になっている学校の資料は取り寄せて見比べましょう。ほとんどの学校がおためし講座を開講しています。先生との相性は大きいので、学校から選ぶというより、自分が良いと思う先生のいる学校や、質問がしやすい学校を選ぶのがベストです。

通関士の独学で合格するために参考にしたいテキスト

法学部卒や、法律関係の授業を受講したことのある人、他の資格で法律に慣れているという場合や、貿易関連の仕事に従事している人の場合には、独学で合格を目指す人もいると思います。

 

その場合には、テキストを利用しながら何度も問題を解いて、特殊な問題形式に慣れること、通関実務で確実に点が取れるよう(60%以上)に繰り返し問題を解くようにしましょう。

 

おすすめのテキスト

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過去問題集

通関実務おすすめテキスト

中身確認出来ます

申告書用のテキストです

合格率は10%~15%前後で推移している

通関士の試験は、独学も可能とはされていますが、難易度は高めで、取得が難しい資格です。

3科目のうち、通関業法と関税法等については比較的点が取りやすいとされていますので、その2科目はなるべく高得点を狙うように勉強しましょう。

ただ、3科目とも基準点(毎年変更されますが、およそ60点)をクリアする必要があるため、通関実務については重点的に勉強し、必ず基準をクリアできるように備えると良いでしょう。

通関士への求人と年収・時給の目安

通関士は、就職を前提とした資格です。既に貿易実務などを行っている場合や、商社等で働いている場合には、資格取得により異動や昇進が期待できます。

その他にも、物流倉庫等で働いている人が、部署替えや転職のために取得する場合や、通関業のみを行う通関業者に就職を考える人は通関士の資格が大いに役立つでしょう。

 

通関士の求人の多くは、年収350万~700万円程度となっています。

資格を取得したことで、給与が大きく上がる資格ではありませんし、会社によっては残業が多い場合もあります。

ただ、一定数仕事があるという意味で、安定就職が目指せる資格と言えます。ただし、未経験で仕事を始める場合には、ある程度の年齢制限(40歳程度まで)があります。

 

高い時給で貿易に関わる仕事がしたいという場合には、貿易実務検定を取得して働く方が、早く確実に就職できるでしょう。

ダブルライセンス・トリプルライセンスで貿易業のプロになる

貿易実務検定を取得していると、通関士の資格取得に役立ちます。

また、貿易に関する実務を行うためには語学力の証明があると役に立ちます。Toeic受験による英語力の証明や、中国語検定などを取得すると、業務の幅が広がるでしょう。

 

メーカーや商社に就職を希望している人や、貿易業務に携わる中で通関業務のプロになりたいと思う人が目指すと良い資格です。

住んでいる地域の近くに通関士の求人がある場合や、国際間の貿易や日本と世界の物流を支える仕事をしたいと考える方は、通関士の資格を取得して生かしましょう。

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