【登録販売者】就職に強く全国で使える公的資格の取り方と仕事と年収

登録販売者 資格資格
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全都道府県での就職に強い登録販売者は医薬品販売のための公的資格

公的目安勉強時間1日1時間勉強した場合1日2時間勉強した場合難易度
200時間200日100日B-

↓日程と費用のまとめに移動する

登録販売者の資格があると医薬品の販売ができるため求人の多い資格

ドラッグストアに置いてある市販薬は、誰でも販売できるものではありません。登録販売者の資格があることで、「第二類医薬品」と「第三類医薬品」に分類されているものの販売ができるようになります。

 

コンビニやスーパーで一部医薬品扱うお店ができたのも、登録販売者の資格が誕生したからです。

 

薬剤師は、調剤業務を行うのがメインですが、登録販売者の有資格者が行うのは医薬品の販売です。副作用などの説明が特に必要とされる「第一類医薬品」については、薬剤師でなければ販売業務も行えませんが、医薬品のうちの9割が、第二類・第三類に分類されるため、ほとんどの医薬品を登録販売者が販売できることになります。

 

登録販売者の資格取得者は、調剤薬局やドラッグストア、コンビニ、スーパーなどを含む小売店で働くことになります。有資格者となることで、居住地域近くの販売店での就職が可能になるため、働く場所を選びたい人にとって魅力的な資格です。

 

医薬品の知識を持っていることは、生活の上でも役立ちます。さらに、コンビニやスーパーなどが医薬品販売に取り組み初めていること、国主導で、市販薬の活用の幅を広げようとしていることから、今後も需要の増加が見込める資格です。

登録販売者として単独で売り場に立つためには、決められた実務経験が必要となる

登録販売者には、受験資格は特にありませんが、資格取得後に登録を行い、実務経験を積む、または実務経験があることを証明することで、単独で売り場に立つことができるようになります。そして、この時からは店舗管理者として働けるようになります。

 

店舗管理者になるための条件

  • 資格取得時点で、すでに2年以上の実務経験がある場合
  • 資格取得後、2年以上の実務経験を積む

※過去5年間のうち薬局などで、一般従事者として薬剤師または登録販売者の管理・指導のもと、月80時間以上の勤務で実務経験と認められます。

登録販売者の受験資格と日程と費用のまとめ

都道府県により、いくつかのブロックに分かれて実施される登録販売者の資格試験は、試験の日程がブロックにより異なります。例年、8月~12月中のいずれかではありますが、試験日はどこの都道府県で受験するかで異なりますので、それぞれの都道府県のホームページを確認して試験の申し込みを行う必要があります。

ブロック毎では、年に1回の試験ですが、別のブロックの試験を同時に受験することもできます。

1年以内にどうしても合格したいといった場合には、居住する都道府県以のブロックでの受験も検討してみましょう。

受験資格

誰でも受験できます。

試験の方法

マークシートによる択一式

正誤問題、組み合わせ、正誤組み合わせ、空欄補充などの問題が出題されます。

都道府県により問題が異なります。

各都道府県のホームページで過去問を確認することができます。

試験範囲と内容

  1. 医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
  2. 人体の働きと医薬品(20問)
  3. 薬事に関する法規と制度(20問)
  4. 主な医薬品とその作用(40問)
  5. 医薬品の適正使用と安全対策(20問)

資格試験の日程

ブロック毎に年1回の試験です.

試験日:8月~12月中

試験の曜日はブロック毎に異なり平日の場合も

午前中2時間 午後2時間

(1時間のお昼休憩有)

金額

受験手数料:12,800円~18,100円

北海道・東北ブロックは高めです。関西エリアが最も安くなります。

申込期間

【配布・受付】試験日の2ヶ月前程度

各都道府県指定の場所(福祉局など)にて申込書を受領し、申込み

※郵送による請求も可能

試験会場

各都道府県が指定した場所

合格発表

1~2ヶ月後

受験案内

各都道府県のホームページを確認します。

詳しい受験の日程や、試験の内容、過去問、ブロック毎の合格率については各都道府県のページを確認する必要があります

登録販売者試験
検索

登録販売者試験の後に、 〇〇県 などと入力して検索を押すと、希望の都道府県のページが確認できます。

登録販売者試験の試験内容についての詳細

試験範囲と問われる内容の詳細は以下の通りです。

医薬品に共通する特性と基本的な知識

・医薬品概論
・医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
・適切な医薬品選択と受診勧奨
・薬害の歴史

人体の働きと医薬品

・人体の構造と働き
・薬が働く仕組み
・症状からみた主な副作用

 

薬事に関する法規と制度

・精神神経に作用する薬
・呼吸器官に作用する薬
・胃腸に作用する薬
・心臓などの器官や血液に作用する薬
・排泄に関わる部位に作用する薬
・婦人薬
・内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含)
・鼻に用いる薬
・眼下用薬
・皮膚に用いる薬
・歯や口中に用いる薬
・禁煙補助剤
・滋養強壮保健薬
・漢方処方製剤、生薬製剤
・公衆衛生用薬
・一般用検査薬

主な医薬品とその作用

・医薬品、医療機器などの品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の目的など
・医薬品の分類、取り扱い等
・医薬品の販売業の許可
・医薬品販売に関する法令遵守

医薬品の適正使用と安全対策

・医薬品の適正使用情報
・医薬品の安全対策
・医薬品の副作用等による健康被害の救済
・一般用医薬品に関する主な安全対策
・医薬品の適性使用のための啓発活動

登録販売者試験に合格するための学校・テキスト選び

登録販売者試験は、独学でも十分合格可能です。

内容を覚えるための参考書と過去問題集を合わせて購入することで、十分に対応できるとされています。(※テキストには相性がありますので、必ず中身を確認してから購入しましょう)

 

ただし、一定期間内に確実に合格したい、勉強のスケジュールを自分で立てるのが苦手といった方や、質問できる環境が欲しい場合には、通信教育を利用すると良いでしょう。

ヒューマンアカデミー資格のキャリカレ生涯学習のユーキャン三幸医療カレッジ
37,700円~44,800円38,500円49,000円34,560円~46,440円

上記は、通信講座ですが、三幸医療カレッジについては、通学講座もあります。7万円程度で通いながら学習することも可能です。

 

取り組める環境にあるかどうかなど、様々な状況を考慮して、学習方法を決定しましょう。

 

一般教育給付金を利用することで、ハローワークから学習の支援手当を受けられる場合があります。対象の講座に当てはまる場合には、申請を行い学費負担を減らしましょう。

登録販売者試験の合格率は毎年16%~65%と県により異なる

平均的には、40%以上の合格率ですが、試験日程と試験問題が都道府県により異なること、受験者数の差異などから、合格率が極端に異なる場合があります。北海道で65%近くの合格率がある一方、埼玉県では23%程度の合格率になるなど、同じ年の試験でも合格率は異なります。

ただし、合格基準は固定で決まっていますので、合格基準をクリアできるように勉強することが大切です。

 

合格基準は、総出題数に対する正答率が70%以上であることに加えて、試験項目ごとの正答率が35%以上、もしくは40%以上であること(この基準は受験の年や都道府県により異なります)です。

 

基準点により合格できますので、しっかりと勉強して臨めば受かる試験です。合格率を気にするよりは、正答率を高めることに集中しましょう。

登録販売者試験の資格への求人と年収の目安

登録販売者試験の資格の魅力は、全国区で仕事を探せることです。

 

年収は、250万~400万円程度ですが、全国規模で求人があるため、地域によって年収が違います。また、登録販売者から実務経験を積んで店舗管理者となることで年収をアップすることができます。

 

時給で働く場合には、1,100円~1,500円程度までの求人が多くなります。

 

求人は、介護や医療系の資格に特化したサイトで探しましょう。

ジョブメドレーや、登録販売者.comなどで全国の求人を見ることができます。

 

お店で働くことが好きで、お客様の要望に応えたいと思える方や、病気で困っている人の力になりたいと考える人、医療系の仕事に興味があるという人は、登録販売者の資格を取得して働いてみると良いでしょう。

 

ドラッグストアや、医薬品を扱う店舗が増えている一方で、まだまだ登録販売者の数が不足している背景もあり、需要は今後も継続する見込みです。

パートナーの転勤が多い場合にも移動先で使いやすい資格ですので、引っ越しの多い方も検討してみると良いでしょう。

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