年収アップ・転職に有利な上位資格【応用情報技術者試験】

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応用情報技術者試験は情報処理総合理解の上位国家試験

国家目安勉強時間1日2時間勉強した場合1日3時間勉強した場合難易度
450時間8ヶ月程度150日B+

※学習時間は基本情報技術者試験の勉強からスタートした場合の目安です。

↓日程と費用のまとめに移動する

IT業界でレベルアップを計るなら応用情報技術者試験から

IT関連の仕事は今後も発展が続く分野でありながら人材不足に悩んでいる業界でもあり、未経験者でも意欲があれば挑戦できる分野です。

 

基本情報技術者試験は、レベル2に対応する全般的な情報技術関連の知識が問われ、情報技術系企業への就職の足がかりとして利用される資格でした。

 

応用情報技術者試験は、レベル3に対応する全般的な情報技術関連知識が問われる試験です。そのため、試験範囲はさらに上位の、分野毎に特化したスペシャリスト系資格と重複する部分もある難易度の高い資格です。

 

応用情報技術者試験を取得した後で、さらに上位のスペシャリスト系資格を取得したい場合には最上位のレベル4の資格試験を受験することになります。

応用情報技術者試験は、どの分野に対しても一定レベル(レベル3)の知識を有していることを証明するための試験です。

IT 国家 試験

 

基本情報技術者試験は、IT分野全体の基本を学び、習得するための試験でしたが、応用情報技術者試験では、さらに深く、情報系技術全般の内容を知り、最適な要件定義ができるなど、相手が求めるものを適切に理解して、最適な情報処理技術による解決法を提案できる技術者を目指すことを目標の1つとしています。

 

さらに、新たなシステムの開発や、既存のシステムを適用するにあたりベストな方法を提案することができるよう、現存するシステムへの理解と、新たなシステム構築のための知識の両方を取得することを目的としています。

 

この資格を取得していると、就職先で月収に手当が付くことが多くなりますが、この資格だけでプログラミングが出来るようになったり、ネットワークが組めるようになるということはありません。

 

プログラミングの知識、ネットワークの知識等については、ベンダー系と言われる開発元の資格試験を受ける、ネット上の講習を受ける、実践としてアプリ開発やシステム開発、ネットワークを組む仕事をするなど、実践を通じて技術と知識を身につける必要があります。

 

応用情報技術者試験が目的としているのは、レベルの高い全般知識を持つ人材をつくることです。

顧客のニーズを理解して的確な分析を行い、提案を行うことができるサブリーダー的な存在として、システムについての解説や要望を、顧客と開発者の両者に対して行い、予算の設定から工程、品質の管理、運用と保守までを一手にこなせるマルチタスクな人材の育成を担う試験です。

 

情報系技術の知識をより詳しく、広く知りたい人に向いている資格であり、その後スペシャリストとして資格試験を受ける前の足がかりとして取りたい資格です。

 

応用情報技術者試験は、企業によっては取得することで月額5,000円~20,000円程度の資格手当が付く場合があります。また、転職の際にもアピールとして使える資格です。その他のベンダー系の資格と合わせて、またはコンサルタントとしての実績や開発経験と合わせてアピールすることで転職に有利にはたらくでしょう。

応用情報技術者試験のその後の展望を頭にイメージしておく

応用情報技術者試験は幅広く、そしてしっかりと情報系技術についての知識を持っている人材というイメージを与えることができますが、スペシャリストとしては物足りない部分があります。

 

国家試験だけでも、9つの上位資格があります。それぞれが、分野に特化した資格になります。自分はどの方向へ知識を広げていくか、技術を身につけていくかを意識しながら応用情報技術者試験に臨むことで、より深く勉強できるようになるでしょう。

1.ITストラテジストで最高情報責任者(CIO)・ITコンサルタントを目指す

経営に興味があり、かつ人とのコミュニケーションが得意な人は、次の目標にITストラテジストを念頭に置くと良いでしょう。

経営者側の視点に立ち、情報技術を活用して企業活動を高度化・最適化するための戦略を決定・提案・推進するための知識、組込みシステムの企画・開発の決定・提案・推進を行うための知識を身につけることを目的とした試験です。

2.システムアーキテクトでITエンジニアとしてスキルアップする

システム開発は、要件定義(顧客のニーズを読み取り提案を行う)から設計までの上流工程と、開発からテストまでの下流工程に別れます。

システムアーキテクト試験は、アーキテクト(設計者)として、上流工程に優れた人材を育てるための試験です。設計が間違っていれば、開発されたシステムが使えない、大幅な修正が必要になるなどのトラブルにつながりかねないため、優れたITエンジニアの存在が欠かせません。

情報技術の設計者として活躍したい人、している人はシステムアーキテクト試験を念頭に置きましょう。

3.プロジェクトマネージャで全行程の管理者となる

開発全体の管理を行うプロジェクトマネージャは、プロジェクトの予算、スケジュール管理を行いながら全行程における監督者として仕事を行います。

開発のマネージメントを行う立場にある人、マネージャーを目指している人が念頭に置くべき資格試験です。

4.ネットワークススペシャリストで転職・年収アップに強くなる

LAN(社内の端末間のネットワークの構築)や、WAN(本社と支社を繋ぐネットワークを構築)、VPN(インターネット上に安全なネットワークを構築する)の知識と技術を利用して企業が使用するネットワークシステムの企画・設計・構築・運用を行うことを念頭に置く場合には、ネットワークスペシャリスト試験を次の目標にしましょう。

転職・年収アップに有利な資格と言われています。

5.データベーススペシャリストで責任者を目指す

検索エンジンの検索システムや、列車の運行システム、住所の保管システムなどはデータベース言語が使用されます。ORACLE MASTERの資格などと合わせて、こうしたデータベースを扱うデータベースのための言語SQLへの理解を示すことで、データベースの責任者としての仕事に就くことを目標にできます。

 

農業分野、医療分野、官公庁や監査関連など、業種を問わずにデータベースの管理を行うシステム開発へのニーズは高く、求人数も多くなっています。

6.エンベデッドシステムスペシャリストで組み込み系のプロになる

組み込み系と言われる自動車や家電にあらかじめ装備されているコンピューターシステムの設計・構築等を行うスペシャリストになりたい場合や組み込み系の仕事をしている人は、次の目標としてエンベデッドシステムスペシャリストになることを念頭に置きましょう。

7.ITサービスマネージャはトラブルの予防と対応のプロ

ITサービスマネージャは、情報システムの安定稼働を目指して、障害が発生した場合には被害を最小限に抑えながらシステムの復旧を指揮する、保守と修理のプロです。

トラブル予防と対応のスペシャリストを目指したい人は、次の目標をITサービスマネージャとすると良いでしょう。

8.システム監査技術者はネットワークの監査と評価を行う

企業が導入している情報ネットワークの監査や評価を行うのが主な仕事であるシステム監査技術者は、障害が起こるリスクや、システムが有効利用されているかのチェックと、改善の提案等を行います。

システムの調査を行う、より安全でより良いシステムへと改善する手助けをしたいと考えている人は、システム監査技術者を目指すことを念頭に置くと良いでしょう。

9.情報技術安全確保支援士でセキュリティのプロになる

セキュリティ分野で戦うIT技術者になりたい場合には、目指せる国家資格に、情報セキュリティスペシャリスト試験があります。より安全な情報技術の使用を求めて、企業や国はセキュリティ対策のプロを育てたいと考えているため、セキュリティ関連技術に関心があり、転職・就職に有利な士業の名を冠した資格取得を取得したいと考える人は、セキュリティ士を目指すことを念頭に置くと良いでしょう。

応用情報技術者試験の受験資格と日程と費用のまとめ

受験資格

誰でも受験することができます。

対象者として、高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者とされています。

試験の方法

午前:多肢選択式(四肢択一)

出題数:80問

午後:記述式

出題数:11問

試験範囲と内容

  • 基礎理論
  • アルゴリズムとプログラミング
  • コンピュータ構成要素
  • システム構成要素
  • ソフトウェア
  • ハードウェア
  • ヒューマンインターフェース
  • マルチメディア
  • データベース
  • ネットワーク
  • セキュリティ
  • システム開発技術
  • ソフトウェア管理開発技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査
  • システム戦略
  • システム企画
  • 経営戦略マネジメント
  • 技術戦略マネジメント
  • ビジネスインダストリ
  • 企業活動・法務

詳しい出題要項についてはこちら

資格試験の日程

年2回受験できます。

4月第3日曜日

10月第3日曜日

 午前:9:30~12:00(150分)

午後:13:00~15:30(150分)

金額

受験手数料:5,700円

申込期間

【申し込み方法】

インターネットまたは郵送で申込

【受付】試験の3ヶ月程度前から1ヶ月間

試験会場

札幌、帯広、旭川、函館、北見、青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山、水戸、つくば、宇都宮、前橋、新潟、長岡、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木、長野、甲府、静岡、浜松、
豊橋、名古屋、岐阜、四日市、富山、金沢、福井、滋賀、京都、大阪、奈良、神戸、姫路、和歌山、
鳥取、松江、岡山、福山、広島、山口、徳島、高松、松山、高知、北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、
大分、宮崎、鹿児島、那覇

合格発表

約2ヶ月後にWebで確認できます

受験案内

情報処理推進機構

応用情報技術者試験の試験内容と詳細

応用情報技術者試験の詳しい出題内容については、こちらから確認して下さい。

応用情報技術者試験に合格すると、その後2年以内の上位資格の午前Ⅰの受験が免除されます。応用情報技術者試験に合格次第、自分が目指す方向性に合った上位資格の受験を目指すと良いでしょう。

応用情報技術者試験に合格するための学校選び

大手予備校のTACや資格の大原では5万~15万円程度で応用情報技術者試験の講座が開講されています。また、情報系の通信講座を提供しているiTecでは、3万円前後で通信教育を受けることができます。

 

一般教育給付金を利用することで、ハローワークから学習の支援手当を受けられる場合があります。対象の講座に当てはまる場合には、申請を行い学費負担を減らしましょう。

応用情報技術者試験に独学で合格するには

応用情報技術者試験は独学でも合格可能な試験です。基本情報技術者試験を受験してから応用情報技術者試験に挑戦する人が多いため、基本情報技術者試験の内容への理解のある人の場合には、+200時間程度の勉強で合格可能と言われています。

情報技術者試験は受験者数も多いため、良質な参考書も多くあります。過去問題集と合わせて参考書と過去問を解くと良いでしょう。基本情報技術者試験は受験せずに、応用情報技術者試験から勉強して合格することも可能です。

人気の参考書

過去問題集

午後試験の対策に

※テキストには相性があります。必ず中身を確認してから購入しましょう。

応用情報の過去問対策ができるアプリや、WEBサイトがたくさんあるので、一定程度学習が進んだら、アプリやサイトを利用すると効率良く勉強できると思います。

合格率は20%~23%程度で推移している

午前・午後の試験ともに60%以上を得点すると合格できます。

合格発表は、基本情報技術者試験より1ヶ月程度遅れての発表になります。

応用情報技術者試験への求人と年収・時給の目安

IT分野の年収は、350万円~700万円程度が主流です。

応用情報技術者試験に合格することで、企業内での資格手当が受けられる場合には年収アップにつながります。また、ベンダー系の資格と合わせて転職に有利にはたらかせることもできます。

現在より高い年収を目指すことができると言えるでしょう。

 

今後のステップアップとしては、上位国家資格を目指しつつ、アピールできるベンダー系資格の取得と、アプリ、システムの開発や保守、コンサルタント等、自分がスペシャリストになりたい分野の実績を積み上げ、それらを総合して転職やフリーランスとしての活躍に生かした場合、今よりずっと高年収を目指せるでしょう。

 

得意分野を作り、技術を高めることで、700万円、800万円台を目指すことができます。

 

幅広い知識を身につけてITコンサルタントとして活躍する場合には、年収1,000万円も狙うことができます。

 

一度技術が身につくと、派遣として高時給で自由な時間で働く方法や、フリーランスとして在宅で働くといった選択ができることがIT系分野の魅力でもあります。

 

IT分野に興味があり、技術を身につけてフリーで働きたい人こそ、IT関連の資格やプログラミング技術が役に立つでしょう。海外での活躍が期待できるのも、IT分野の強みです。

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