年収アップ・転職に有利な上位資格【エンベデッドシステムスペシャリスト試験】

情報系資格 まとめ 資格
スポンサーリンク
スポンサーリンク

エンベデッドシステムスペシャリストは組み込み系エンジニア用試験

国家 目安勉強時間 1日2時間勉強した場合 1日3時間勉強した場合 難易度
600時間 10ヶ月程度 200日 A-

※学習時間は基本情報技術者試験の勉強からスタートした場合の目安です。

↓日程と費用のまとめに移動する

組み込み系で活躍したい人はエンベデッドシステムスペシャリスト試験

応用情報技術者試験を受験してから受ける人の多い上位資格9つのうち、次のステップとして資格試験を受けようとする人の多くは、システムアーキテクト試験ネットワークスペシャリスト試験データベーススペシャリスト試験のいずれかを選択しますが、家電や自動車などの電気機器に前もって備え付けられるシステムを開発する組み込み系(エンベッデッド)エンジニアを目指している人や、既に組み込み系エンジニアとして働いている人向けの試験は、エンベデッドシステムスペシャリストです。

IT 国家 試験

 

組み込み系と呼ばれる独立した機械の中のシステムを開発するエンジニアは、開発のための予算や、家電の中に埋め込まれる処理能力に制限のあるコンピューター内でいかに消費者が求める・開発側が作りたい性能を備えたシステムを開発できるか、日々工夫を重ねています。

 

炊飯器、風呂焚きシステム、冷蔵庫、電話など、家電製品の数に限りはなく、さらに、インターネットに繋がる家電が増える中、ネットワークやセキュリティに強い家電製品の開発も求められているため、エンベッドエンジニアが活躍できる場はこれからも増えていくでしょう。

 

世に製品を送り出す側としての楽しみがあるエンベデッドシステムのエンジニアは、「こんなものがあったらいいな」という人々の希望を叶えることができるシステム開発者です。自動運転を目標とする自動車関連のシステム開発に関わりたい人、魔法道具のような家電を開発したい人など、携わりたい電化製品やシステム開発がある人には、エンベデッドシステムのエンジニアとして活躍する道を選ぶと良いでしょう。

 

午前の2つの試験は難易度の面で応用情報技術者試験と大きく差が開く訳ではありません。また、午後の試験はⅠ・Ⅱともに記述式です。

 

組み込み系のシステム開発では、一度開発を終えた製品の修正ができない点が、保守や管理がシステム開発の業務内に入るその他の開発と異なるところです。現在では、IoT化が進んでいるため、インターネットに接続されている家電もあり、システムのアップデートができるものもありますが、多くの家電製品は今でも単独使用されているものであり、簡単に回収や修正はできません。

 

そのため、製品の使用者が間違った使い方をしても壊れないように、押し間違いや設定ミスなどを考慮に入れたシステム開発が求められる仕事です。

 

組み込み系のシステムで使われるプログラミング言語は、C言語やC++です。プログラミング言語の能力を証明する場合には、ベンダー系の資格取得も考えると良いでしょう。

 

また、エンベデッドシステムのエンジニアのための資格には、一般社団法人 組込みシステム技術協会が行っているETEC(Embedded Technology Engineer Certification)試験もあります。

クラス2→クラス1の順に受験する試験で、合否ではなくグレード判定により実力が判断されます。受験費用は税抜きでクラス2が15,000円、クラス1が20,000円です。

より実践的な内容が問われる試験となっていますので、こちらも合わせて検討してみると良いでしょう。

 

国家試験であるエンベデッドシステムスペシャリストには更新の必要がないこと、企業によってはIT系の人材を採用したいものの、IT分野に明るい採用担当者があまりいないため、国家資格が強い印象を与える場合があることがメリットです。

 

受けようとしている企業や希望の職種によって、ベンダー系資格を強くアピールするか、国家資格を強くアピールするかを使い分けるのも良いでしょう。また、システムアーキテクト試験も、システム開発者用の試験です。午後の試験で組み込み系の問題を選択することもできるため、こちらも取得すると良いでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の受験資格と日程と費用のまとめ

受験資格

誰でも受験することができます。

対象者として、スマート家電、自動運転などあらゆるモノがつながるIoTが進展する中で、ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせて組込みシステムを構築し、求められる機能・性能・品質・セキュリティなどを実現する組込みエンジニアやIoT系エンジニアを目指す方とされています。

試験の方法

午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一):30問

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一):25問

午後Ⅰ:記述式:3問中2問選択解答

午後Ⅱ:記述式:2問中1問選択解答

試験範囲と内容(午前)

  • 基礎理論
  • アルゴリズムとプログラミング
  • コンピュータ構成要素
  • システム構成要素
  • ソフトウェア
  • ハードウェア
  • ヒューマンインターフェース
  • マルチメディア
  • データベース
  • ネットワーク
  • セキュリティ
  • システム開発技術
  • ソフトウェア管理開発技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査
  • システム戦略
  • システム企画
  • 経営戦略マネジメント
  • 技術戦略マネジメント
  • ビジネスインダストリ
  • 企業活動・法務

詳しい出題要項についてはこちら

資格試験の日程

年1回受験できます。

4月第3日曜日

 午前Ⅰ:9:30~10:20(50分)

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分)

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分)

午後Ⅱ:14:30~16:30 (120分)

金額

受験手数料:5,700円

申込期間

【申し込み方法】

インターネットまたは郵送で申込

【受付】試験の3ヶ月程度前から1ヶ月間

試験会場

札幌、帯広、旭川、函館、北見、青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山、水戸、つくば、宇都宮、前橋、新潟、長岡、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木、長野、甲府、静岡、浜松、
豊橋、名古屋、岐阜、四日市、富山、金沢、福井、滋賀、京都、大阪、奈良、神戸、姫路、和歌山、
鳥取、松江、岡山、福山、広島、山口、徳島、高松、松山、高知、北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、
大分、宮崎、鹿児島、那覇

合格発表

約2ヶ月後にWebで確認できます

受験案内

情報処理推進機構

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の試験内容と詳細

応用情報技術者試験に合格している場合、2年以内であれば午前Ⅰの受験は免除されます。また、上位資格のいずれかの試験に合格しているか、午前Ⅰの試験で基準点を満たしている場合にも午前Ⅰの試験は免除されます。

応用情報技術者試験は、レベル3に対応する全般的な情報技術関連知識が問われる試験でしたが、エンベデッドシステムスペシャリスト試験では、午前Ⅱの試験で、コンピュータ構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、セキュリティ、システム開発技術については最上位のレベル4の難易度が求められます

 

午後の試験の出題内容は以下の通りです。

1.組込みシステムの設計・構築に関すること:
IoT を含む関連技術の動向及び適用可能性を基にした開発システムの機能要件の分析,機能要件を満足させるハードウェアとソフトウェアのトレードオフ,ソフトウェア要求仕様・ハードウェア要求仕様の把握,システムアーキテクチャ設計,広域無線通信網の活用,リアルタイム設計,機能安全設計,高信頼性設計,保守性設計,環境安全設計,セキュリティ設計,全体性能の予測,省電力設計,テスト手法の検討,開発環境の設計 など

2. 組込みシステムのソフトウェア設計に関すること:IoT を含む関連技術の適用可能性の吟味とプラットフォームの利用,リアルタイム OS の応
用,デバイスドライバの設計,タスク設計,共有資源設計,ソフトウェアの実装及びそれらを行うプロセスとしてのソフトウェア要求仕様の吟味,ソフトウェア方式設計,ソフトウェア詳細設計,ソフトウェアコード作成とテスト,ソフトウェア結合テスト,システム確認テスト,構成管理,変更管理 など

3.組込みシステムのハードウェア設計に関すること:IoT を含む関連技術の適用可能性の吟味とプラットフォームの利用,ハードウェア要求仕様
の分析,MPU 又は MCU の選択,システム LSI の吟味,高位ハードウェア設計言語の活用,ハードウェアアーキテクチャの設計,メモリ階層の設計,周辺デバイスの検討(センサ,アクチュエータほか),ハードウェア構成要素の性能評価,有線・無線の通信インタフェースの設計,高信頼化設計,故障解析,ヒューマンインタフェースの検討,システム確認テスト,EMC評価,セキュリティ対策,不具合対策,開発及び試験環境の構築,電気・機械まわりの問題検討 など

4.保守に関すること:IoT を含む関連技術の適用可能性の吟味,ソフトウェア仕様書・ハードウェア設計書に基づく保守容易化設計,保守計画の作成,リモートメンテナンス,状態監視保守,定期保守,保守作業の記録と構成管理 など

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格するための学校選び

大手予備校のTACでは、4万円台~7万円程度でエンベデッドシステムスペシャリスト試験の講座が開講されています。DVDかWEB講座になります。

また、情報系の通信講座を提供しているiTecでは、25,000円程度~35,000万円前後で通信教育を受けることができ、午前Ⅰのみ免除のコースなど、自分の希望に合わせてコースを選択することができます。

 

上位資格で受験者数がそこまで多くないこともあり、それほど多く予備校の講座がある資格ではありませんが、模試だけ・午後のみなどを選択して通信教育を利用しても良いでしょう。

 

一般教育給付金を利用することで、ハローワークから学習の支援手当を受けられる場合があります。対象の講座に当てはまる場合には、申請を行い学費負担を減らしましょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に独学で合格するには

既に何らかの開発経験実務を積んでいるエンベデッドシステムエンジニアの人などの場合、独学で合格を目指す人もいます。

 

受験者数が少ない試験のため、それほど多くの参考書がある訳ではありませんが、定番のテキストや過去問を中心に対策することで独学合格を目指せます。

 

よく使われている参考書は以下の通りです。

定番の参考書

午後試験の対策に

午前対策が必要な人はこちら

※テキストには相性があります。必ず中身を確認してから購入しましょう。

合格率は16%~17%程度で推移している

上位資格になるため、合格率はそれほど高くはありません。

午前・午後の試験ともに60%以上を得点すると合格できます。受験者数は少ないですが、組み込み系の開発知識のある人が受験する傾向にあること、論文試験ではないことから、他の高度技術者試験と比較した場合には合格率が少し高めと言えます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験への求人と年収・時給の目安

IT分野の年収は、350万円~700万円程度が主流ですが、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格者の場合、年収450万円~800万円程度が多くなります。

 

段階を踏んでさらに年収を上げたいと考える場合には、システムエンジニアとして経験を積んで、その後はシステムアーキテクト試験を受験してシステム開発のリーダーとなり、プロジェクトマネージャ試験を受験してマネージャ職を経験し、ITストラテジストを目指すという方法があります。

 

また、フリーランスとして活躍する道もあります。ITエンジニア向けのフリーランスの案件は多いため、固定でどこかの会社に属すのではなく、案件毎に仕事を請け負い、経験を積んでいく方法もあります。

 

組み込み系エンジニアの醍醐味は、自分が開発したシステムの入った製品が販売されているのを見ることができることにあると言えます。目で見て分かる形のシステム開発をしたい人は、エンベデッドシステムエンジニアとして活躍する道を選ぶと良いでしょう。

 

一度技術が身につくと、派遣として高時給で自由な時間で働く方法や、在宅で働くといった選択ができることがIT系分野の魅力でもあります。

 

IT分野に興味があり、技術を身につけてフリーで働きたい人こそ、IT関連の資格やプログラミング技術が役に立つでしょう。海外での活躍が期待できるのも、IT分野の強みです。

関連する資格をチェックする
タイトルとURLをコピーしました