年収アップ・転職に有利な上位資格【データベーススペシャリスト試験】

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データベーススペシャリストは安定して求人のある上位国家試験

国家目安勉強時間1日2時間勉強した場合1日3時間勉強した場合難易度
600時間10ヶ月程度200日A-

※学習時間は基本情報技術者試験の勉強からスタートした場合の目安です。

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データベースに関わる仕事がしたいならデータベーススペシャリスト試験

応用情報技術者試験を受験してから受ける人の多い上位資格9つのうち、次のステップとして資格試験を受けようとする人の多くは、システムアーキテクト試験ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験のいずれかを選択します。

IT 国家 試験

 

中でも、データベース管理の仕事に携わったことのある人の場合には、知識を生かしてデータベーススペシャリスト試験を目指すことになるでしょう。

 

辞典のように、文字とその意味などのデータが一定のルールに従って保管されている場合、見つけたいデータを簡単に検索することができます。データベースエンジニアは、検索したいデータを安全に、取り出しやすい形で保管する方法を考えた上でシステムを開発し、運用しながら管理・保守を行うのが仕事です。

 

運行情報や検索システムの開発や、企業のデータ管理など、あらゆるところでデータ管理が必要とされている上に、ビッグデータの活用が重要視されている最近では、大規模なデータから同時に複数の情報を取り出すシステムの開発なども求められています。

 

データーベースエンジニアを必要としている企業は多く、その必要性・重要性の高さから、データベースに理解のある人材への求人は常にあります。

 

データベース管理システムとして高い頻度で使用されるのは、OracleやMySQLです。大規模なデータ管理を行う場合にはOracleが使用されることが多く、ベンダー系資格としてOracle 社が提供している資格試験のOracle Masterを取得していると、就職に大いに役立ちます。

 

また、オープンソースとして無料で使用できるMySQLといったデータベース管理システムの場合、フリーランスの仕事の案件としてデータベースシステムの設計等を依頼されることも多くなるため、MySQLやPostgreSQLといったオープンソースのデータベースシステムへの理解があると、仕事に結び付きやすくなります。

 

上記のように、特定のデータベースシステムへの理解も必要になりますが、資格証明として国家試験であるデーターベススペシャリスト試験を受験して合格することで、データベースエンジニアとして一定の知識と技能があることを明示することができます。

 

膨大なデータをいかに効率良く安全に取り出せるように整理しておくかを考えるためには、そもそも顧客がどのようにデータを整理しておきたいと思っているのか、どんな形でデータを検索したいと思っているのかといった顧客のニーズへの理解と、論理的な思考や、頭の中で何度もシミュレーションを行って先を読む力も必要となります。

 

さらに、データベースエンジニアには、安全にデータを取り出すためのセキュリティへの理解等も必要となります。機密性の高い多くのデータが保管されるようになっていくこれからの世界では、データベースエンジニアの必要性と重要度がさらに高くなるでしょう。

 

また、データベースの開発・運用・保守管理を行わない場合でも、データベースに携わる仕事をする人や、データベースを使用したアプリの開発を行いたいITエンジニアなどの場合にも、データベースシステムへの理解が必要となるため、データベースへの理解度を測るための試験として活用するのも良いでしょう。

 

データベーススペシャリスト試験には、記述式はありますが、論文形式はありません。データベースに関わる仕事をしている人は、応用情報技術者試験の次ぎに、または初めからデータベーススペシャリスト試験を受験することを考えるのも良いでしょう。

データベーススペシャリスト試験の受験資格と日程と費用のまとめ

受験資格

誰でも受験することができます。

対象者として、企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適とされています。

試験の方法

午前Ⅰ:多肢選択式(四肢択一):30問

午前Ⅱ:多肢選択式(四肢択一):25問

午後Ⅰ:記述式:3問中2問選択解答

午後Ⅱ:論述式:2問中1問選択解答

試験範囲と内容(午前)

  • 基礎理論
  • アルゴリズムとプログラミング
  • コンピュータ構成要素
  • システム構成要素
  • ソフトウェア
  • ハードウェア
  • ヒューマンインターフェース
  • マルチメディア
  • データベース
  • ネットワーク
  • セキュリティ
  • システム開発技術
  • ソフトウェア管理開発技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査
  • システム戦略
  • システム企画
  • 経営戦略マネジメント
  • 技術戦略マネジメント
  • ビジネスインダストリ
  • 企業活動・法務

詳しい出題要項についてはこちら

資格試験の日程

年1回受験できます。

4月第3日曜日

 午前Ⅰ:9:30~10:20(50分)

午前Ⅱ:10:50~11:30(40分)

午後Ⅰ:12:30~14:00(90分)

午後Ⅱ:14:30~16:30 (120分)

金額

受験手数料:5,700円

申込期間

【申し込み方法】

インターネットまたは郵送で申込

【受付】試験の3ヶ月程度前から1ヶ月間

試験会場

札幌、帯広、旭川、函館、北見、青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山、水戸、つくば、宇都宮、前橋、新潟、長岡、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜、藤沢、厚木、長野、甲府、静岡、浜松、
豊橋、名古屋、岐阜、四日市、富山、金沢、福井、滋賀、京都、大阪、奈良、神戸、姫路、和歌山、
鳥取、松江、岡山、福山、広島、山口、徳島、高松、松山、高知、北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、
大分、宮崎、鹿児島、那覇

合格発表

約2ヶ月後にWebで確認できます

受験案内

情報処理推進機構

データベーススペシャリスト試験の試験内容と詳細

応用情報技術者試験に合格している場合、2年以内であれば午前Ⅰの受験は免除されます。また、上位資格のいずれかの試験に合格しているか、午前Ⅰの試験で基準点を満たしている場合にも午前Ⅰの試験は免除されます。

応用情報技術者試験は、レベル3に対応する全般的な情報技術関連知識が問われる試験でしたが、データベーススペシャリスト試験では、午前Ⅱの試験で、データベース、セキュリティについては最上位のレベル4の難易度が求められます

 

午後の試験の出題内容は以下の通りです。

1.データベースシステムの企画・要件定義・開発に関すること:データベースシステムの計画,要件定義,概念データモデルの作成,コード設計,物理データベースの設計・構築,データ操作の設計,アクセス性能見積り,セキュリティ設計 など
2.データベースシステムの運用・保守に関すること:データベースの運用・保守,データ資源管理,パフォーマンス管理,キャパシティ管理,再編成,再構成,バックアップ,リカバリ,データ移行,セキュリティ管理など
3.データベース技術に関すること:リポジトリ,関係モデル,関係代数,正規化,データベース管理システム,SQL,排他制御,データウェアハウス,その他の新技術動向 など

データベーススペシャリスト試験に合格するための学校選び

大手予備校のTACでは、6万円台~9.5万円程度でデータベーススペシャリスト試験の講座が開講されています。TACでは、オリジナルの教本による指導になります。

 

資格の大原ではWeb講座が4万円以下で開講されています。

また、情報系の通信講座を提供しているiTecでは、2万円程度~5万円前後で通信教育を受けることができ、論文対策のみや、午前Ⅰのみ免除のコースなど、自分の希望に合わせてコースを選択することができます。また、時期によっては合格対策セミナーが東京で開催されています。

 

上位資格で受験者数がそこまで多くないこともあり、それほど多く予備校の講座がある資格ではありませんが、論文対策だけ・午後のみなどを選択して通信教育を利用しても良いでしょう。

 

一般教育給付金を利用することで、ハローワークから学習の支援手当を受けられる場合があります。対象の講座に当てはまる場合には、申請を行い学費負担を減らしましょう。

データベーススペシャリスト試験に独学で合格するには

データベーススペシャリスト試験を受験する人々の多くは、データベースに関わる仕事をしたことがある、知識がある場合が多く、独学で合格を目指す人もいます。

長文の読解力が試される点では、読解力の訓練が必要になりますが、テキスト等を利用して読解力を高めれば、独学でも合格は可能です。

 

よく使われている参考書は以下の通りですが、データベーススペシャリスト試験の参考書は、好き嫌いが大きく別れる参考書もあり、必ず手に取って自分にとって分かりやすいか、試験対策になりそうかを確認してから購入した方が良いでしょう。

受験者数が少ないこともあり、参考書への評価もそれほど数がある訳ではありません。さらに、受験者によってスタート地点でのデータベースへの知識の度合いが異なるため、初心者に近い場合にはデータベースそのものを理解するための参考書を購入して理解を深めるなど、段階を踏むようにすると良いでしょう。

参考書

午後対策

過去問解説

※テキストには相性があります。必ず中身を確認してから購入しましょう。

合格率は13%~17%程度で推移している

上位資格になるため、合格率はそれほど高くはありません。試験が開始された頃は難易度が高めでしたが、近年では合格率は低い年で13%程度です。

午前・午後の試験ともに60%以上を得点すると合格できます。

データベーススペシャリスト試験への求人と年収・時給の目安

IT分野の年収は、350万円~700万円程度が主流ですが、データベーススペシャリスト試験の合格者の場合、これまでの業務経験等に応じてさらに高い年収を目指すこともできます。また、企業によっては資格手当が出るため、今の会社のままで年収が上がる可能性があります。

 

データベーススペシャリストの求人は、年収500万円~700万円程度が多くなりますが、人によってはそれ以上の年収を目指すことができます。これまでの経験に自信のある人は、資格試験を受験後、転職を考えてみるのも良いでしょう。

 

また、フリーランスとして活躍する道もあります。データベースエンジニアのフリーランスの年収は高めで、平均で800万円程度と言われています。フリーランスで働きたい人に向いている仕事でもあるため、固定でどこかの会社に属すのではなく、案件毎に仕事を請け負い、経験を積んで高年収のフリーのエンジニアとして活躍することもできます。

 

顧客の要望を正しく読み取るためには、コミュニケーション能力の高さも重要です。特に、フリーランスとして活躍したい場合には、相手の要望を読み解く力に加えて、必要な情報を伝える力も高める必要があります。

 

一度技術が身につくと、派遣として高時給で自由な時間で働く方法や、在宅で働くといった選択ができることがIT系分野の魅力でもあります。

 

IT分野に興味があり、技術を身につけてフリーで働きたい人こそ、IT関連の資格やプログラミング技術が役に立つでしょう。海外での活躍が期待できるのも、IT分野の強みです。

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