なぜか「すぐ怒る人」「すぐ泣く人」の正体と対処法

すぐ怒る すぐ泣く なぜ悩み・疑問
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すぐ怒る・すぐ泣く人は「自分中心に世界が回る」ようにしたい人

人は、感情や言葉の行き場を失うと「怒り」や「涙」で解消させようとする

自分の言葉で上手にコミュニケーションが取れない時には、いつもは冷静な人でさえ、怒ったり、突然泣き出してしまうことはあるでしょう。話の通じない人を相手に途方に暮れて「今の自分ではどうにもならないこと」に対して怒りを感じたり、涙が出てしまう事は誰にでもあります。

 

例えば、普段は冷静で仕事ができる人でも、新生児を相手に子育てをしている時には、あまりにも相手のことが分からずに泣いてしまうということもあるでしょう。また、モラハラや毒親など、全く話が通じない相手と会話をする場合には、いつもは人に対して冷静でいられる人が、言葉が通じなさすぎて辛くて泣きだしてしまったり、怒りだしてしまうことがあります。

 

こうした、普段はきちんとコミュニケーションが取れる人が一時的に怒りにまかせてしまったり、涙が止まらなくなるといったケースは、それだけ大きなストレスに晒されているということであり、適切に対処すれば状況は良くなりますが、(お手伝いの人を呼んだり、カウンセリングを受けたり、環境を変えるなど)そうではなく、普段から、すぐにカッとなって切れやすいく、ちょっとしたことで「怒り出す人」や、自分に都合が悪くなると「泣き出す」人は、誰が何をしても、なかなか「怒ること」「泣くこと」をやめることができない人たちです。

 

どうして彼らはそれほどまでに、すぐに怒る、すぐ泣くという行為をするのかというと、怒ったり、泣くことで、「人を自分に都合よく動かそう」と考えているからです。

すぐ怒る人もすぐ泣く人も、不安と恐怖に支配されている点が根本的には同じ

こんな事で怒る? こんな事で泣く? と首を傾げたくなるような出来事で反射的に怒ったり泣いたりする人は、常に自分が不利な立ち位置になるのではないかと怯えている人です。

 

こんな事で怒るようじゃ、人間関係が上手くいかなくなるでしょう、と思うような些細な事でも怒る人にとってのメリットとは、瞬間的に相手を委縮させ、「力によって」相手の言うことを聞かせることができる面にあります。怒りやすい人に対して、一般的な人たちは、いつかは「面倒」と感じるようになりますが、自分のエネルギーを注いでまで相手を正そうとする人はほとんどいません。だからこそ、すぐに怒る人の方が得をする場合もあり、相手によっては上手く自分の言うことをきかせて、自分に都合の良いようにコントロールできる場合も多いのです。

 

キレやすい人の多くは、「被害妄想」の傾向があり、冗談が全く通じずにちょっとした事でカッとなって怒り出す場合がありますが、怒りやすい人は、それだけ臆病な人であることを示しています。

 

臆病な人は、常に何かに対して不安を感じています。何に臆病になるかは人によって異なりますが、嫌われること、仲間はずれにされること、自分を下に見られることなど、様々なことに怯えます。

 

社会的に敗者になることを恐れる人は、馬鹿にされること、裏で笑われること、都合よく使われることなど、自分の評価を下げる可能性のある言葉に敏感です。

 

そのため、少しでも「その可能性のあること」を発見すると、すぐに威圧しなくては、と反射的に怒りだしてしまいます。

 

冗談が通じる人であったり、どんな人でも機嫌が悪い時には人への扱いが雑になるもの、ということを頭で理解している人は、仮に傷つくような冗談を言われても、雑に扱われても、それが日常のことにならなければ「そんなこともある」と受け流すことができたり、冷静に「そういう言い方は良くないよ」と指摘することができます。

 

しかし、すぐに怒り出す人は、すぐに「怒りスイッチ」が入るような生活をしてきているので、誰かが後ろで笑っただけで、「自分が笑われているのかも知れない」と思って睨みつけたり、忙しいからと「後でね」と言われただけで「自分を不当に扱った」と不機嫌になったりします。

 

こうしたすぐ怒る人の場合には、「明らかな誉め言葉」や、「笑顔で真摯に対応する」といった、分かりやすい自分への気遣い以外は、どんな些細なことでも怒りのスイッチにしてしまうことがあり、いつ何が怒りのスイッチになるかさえ分かりません。

 

ただ、すぐ怒る人に「どうしてすぐ怒るのか」と聞いても、頭で考えて答えが出ることはないでしょう。なぜなら、すぐに怒る人は、いつでも自分が怒るタイミングを探る癖が付いているからです。

 

誰にでも、癖があるように、怒ることも癖になります。そうして、自分が蔑まれることをとことん嫌う人は、頭の中で無意識に自分にとって不都合な言葉や態度を示す人を常に探すようになります。そのため、いくら親切心で「いつも怒ってばかりで良くない」と言っても、「こいつ、馬鹿にしたな」と怒られますし、気に食わないと判断された相手の場合、「ちょっとしたミスの指摘」だけで怒りだすこともあります。

すぐに泣く人も、すぐ怒る人と同じで泣くスイッチが出来上がっている

これは、すぐに泣きだす人や、すぐにヒステリーになる人にも共通しています。

 

人前で大泣きすることが恥ずかしいと感じるのは、成人した大人であれば「自分をコントロールできるはず」と信じられていて、泣くことで大人になれていない自分を人に見せてしまうからです。

 

もちろん、理不尽に耐え切れずに泣くことや、あまりにも悲しい出来事に泣くことは誰にでもあり得ますが、仕事の場や学校で頻繁に泣くような人は、明らかに自己をコントロールできていない人です。

 

怒る事で圧力を与え、自分を強いと認識させることで他者を自分に従わせようとするように、泣く行為には、弱者と認識させることで相手を従わせる効果が一定程度あります。あまりにも頻繁に続けば、誰もが「また泣いてるよ」と思うだけですが、初めて目の前で泣かれたら、とにかく慰めよう、相手を助けようと感じる人がほとんどだと思います。

 

それだけ、泣くという行為には、「自分にとって有利な状況に導く効果」があるのです。泣いて喚く子供に対して大人が言うことを聞いてばかりいると、甘やかされたダメな子供が育つのは、泣くことによって「自分に有利な状況」を作れると、子供が信じ、誰に対しても同じ方法で振る舞うようになるからです。

 

しかし、一般的には、大人になるほどにこの泣く事によって他人を自分に都合良く行動させる力は低下していきます。大人になってからもしも泣くような出来事に直面した人は、一人で黙って泣くか、信頼できる人の前でだけ涙を流すでしょう。それは、涙を武器ではなく、心を浄化するために必要としているからです。だからこそ、人前で泣くような、わざとらしい泣き方をする人に違和感を覚えます。

 

大人になるにつれ、人は、怒る、泣くといった行為では根本的な解決は図れず、怒ったり泣くことで問題を解決しても、同じ問題に再び直面する可能性が高いことに気付くようになります。そして、感情にまかせた乱暴なやり取りを続けていれば、いずれは暴力に発展する可能性もあることから、「平和で穏やかな関係」を築く上では「泣く」「怒る」は全く有益ではないと分かるようになります。

だからこそ、大人と呼ばれる人たちは、「理性的に、言葉で」コミュニケーションを図ろうと努力するのです。

 

つまり、泣くこと、や、怒ることなど、自分の感情をただ爆発させることで相手に自分を分からせようとする人には、自分の言葉で感情を相手に上手に伝えるスキルがないとも言えます。さらに、親切な人、本気で心配してくれる人の声にさえ耳を傾けないようにいなると、永遠に、「すぐ怒る」「すぐ泣く」のサイクルから抜け出せなくなります。

すぐ起こる人・すぐ泣く人に困っている人は第三者の手を積極的に借りよう

すぐ怒る人やすぐ泣く人の場合には、本人にその気が無ければ人によっては永遠にそのまま、すぐ怒る人、すぐ泣く人として生きていくことになります。

 

瞬間的に怒りに直結するタイプの人は、「馬鹿にされる事」をとても嫌い、そのせいで逆に、常に自分に危害を加えそうな人を探しています。すると、どこか分からない地雷を抱えているキレやすい人として他者から疎まれ、面倒臭がられるか、似たような人ばかりよってくるか、自分に都合の良い取り巻きしか許さなくなるので、さらにキレやすくなっていきます。

 

瞬間的に泣き出すタイプの人は、「助けてくれる人がいなくなること」をとても嫌います。そのため、泣きつけばお世話をしてくれる人を常に探していて、誰かに依存して生きるようになり、依存することでしか生きられないと思い込むようになっていきます。

 

親切な人の中には、「すぐ怒る」「すぐ泣く」がすっかり定着してしまった人を、自分がそばに居ることで癒してあげよう、助けてあげようとしてしまう人がいますが、これはとても危険な行動です。

 

プロの心理カウンセラーでも、心の病を完全に治せることはほとんどありません。それを、ごく普通の人が一緒にいることで解決するというのは、ほとんど奇跡的な確率でしか起こらないことです。

 

しかし、「すぐ怒る」「すぐ泣く」人に悩まされている人の多くは、自分にとって都合の良い人を探している彼らの罠にかかった人であることも多く自分が何とかしいなければという責任感を背負っている場合もあります

 

注意したいのは、「すぐ怒る」人や、「すぐ泣く」人は、自分を褒め続けてくれる人や、自分を甘やかしてくれる人といった自分に都合の良い人を探してはいますが、「自分を変えようとする人」を求めてはいないため、親切心で相手を正すような言葉をかけると、途端に攻撃対象に認定され、怒られたり、泣かれたりがエスカレートすることになる、ということです。

 

相手のためと思って、毎日懸命に相手の話を聞いたり、怒ったり、泣いたりせずに済むように相手をなだめたり、冷静に話をするほどに疲弊してしまうのは、彼らと傍にいる人の方です。日々、話が通じないことに、相手に分かってもらえないことに傷つくことになるでしょう。

 

だからこそ、「すぐ泣く人」「すぐ怒る人」とは、関わることを辞めることが一番の道です。相手の感情に動かされず、淡々と事務的に処理しなければならないことは処理し、その後は他人に間に入ってもらうことが一番です。ただ、「自分の人生を犠牲にしてまで、助けるべき相手だ」と確信している場合には、医療機関や支援してくれる第三者に助けてもらう他ありません。

 

もし本人が「どうにか自分を変えたい」という場合に、それが本気であれば、カウンセラーに相談したり、適切な本を読んで勉強したりといった行動をはじめるはずですので、その場合には相手を支援することもできます。しかし、そうでなければ、「すぐ泣く」「すぐ怒る」といった、すぐに感情に訴える人は、周りの人を不快にすることはあっても、周りを助けようという精神はその人たちには育っていないので、相手にすると、それだけ自分の人生を犠牲にすることになってしまいます。

 

自分の感情を後回しにしても周囲の人を助ける精神を持つ人は、なるべく同じ精神を持つ人といるようにしないと、貧乏くじを引くことになります。

 

怒ること、泣くことは、感情を外側に出すことで自分を成長させることもあり、適切な程度においては重要なことです。しかし、反射的に怒りや涙に訴えることが癖になっている人は、被害妄想に支配され、感情のコントロールが効かなくなっている人であり、近寄ると相手に振り回される危険しかありません。

 

「すぐ怒る」「すぐ泣く」人に困らされているという人は、あまり深入りせずに自分の事を大切にするようにしましょう。ただ、一時的なストレスでそうした状態に陥っている身近な人がいる場合には、カウンセリングに一緒に行くなどして、外部の人の助けを借りて状況を乗り切るようにしましょう。

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