【束縛・詮索する妻・夫への対処法】異常なほど執着する配偶者がいる人が知りたい束縛の理由

束縛 妻 夫 詮索 理由悩み・疑問
スポンサーリンク
スポンサーリンク

配偶者の詮索・束縛は愛情ではなく所有者意識による執着が原因

妻・夫が自分のモノという考えが強いほど行動を逐一把握したくなる

結婚するまでは気づかなかったけれど、実は束縛が強い配偶者だった場合や、何かと細かく詮索してくる配偶者がいる場合、出かける度にどこへ行って何をしてきたのか事細かに説明を求める妻や夫に、困惑している人もいるのではないでしょうか。

 

常に浮気を疑われたり、不倫しているんじゃないかと詮索されたり、異性との飲み会があろうものなら激高して怒りだしたり、「付き合い」の範囲を勝手に狭められて困っている場合もあるでしょう。

 

束縛が強い妻や夫の場合、自分が送ったメッセージや電話に出られないだけで、酷く怒り出す場合もあります。また、束縛する妻や夫は、その行動がエスカレートしてしまうとGPSで居場所を常に探索していたり、SNSを追跡したり、数時間おきに連絡させる、居場所を常に知らせないと怒号が飛んでくるなど、酷い場合には日常生活まで普通に送れないほどに追い込まれる場合もあります。

 

しかし、こうした束縛が強い妻や夫が、配偶者である自分のことを愛しているから束縛するのかというと、そんなことはありません。嫉妬を通り越して、異常なほどに束縛したり、日常の全てを把握しようと詮索ばかりしてくるパートナーは、結婚という枠組みに縛られ過ぎて「パートナーを所有物である」と思い込み、そのせいで束縛が強くなっている可能性が高いのです。

 

自分の物を取られたり、壊されたりしたら誰でも気分を害しますし、場合によっては強く怒り出すこともあるでしょう。感覚としてはそれに近いのが、所有者意識による執着や束縛です。

 

日常生活の会話からはラブラブとは程遠く、夫婦としてはそれほど上手くいっていないという場合でさえ、夜遅くに帰ったり、休日に出かけようとするとあれこれ詮索したり束縛をする妻や夫がいるのは、既に愛情が消えかけていたとしても、男女の関係ではなくなっていたとしても、相手は「結婚」という形で自分に所属していると思っているからです。

 

恋人同士である時には、相手に逃げられてしまうような強い束縛や連絡を義務付ける命令などはできません。強い束縛や異常なまでの詮索は、結婚によって結ばれた関係でなければできないことです。

 

嫌になったら別れられてしまう、という状況では決してやらないことを平気でやれるのは、それだけ結婚というシステムによって自分が配偶者を所有しているという意識が高められているからと言えます。

自分が相手をお世話してると思うほど自分に尽くして欲しい気持ちが強くなる

結婚した以上は相手は自分に尽くすべきであるという意識が強い上に、金銭面、または家事や育児など、何らかの形で自分が相手に尽くしているという意識が高い配偶者は、束縛や詮索が酷くなっていきます。自分の意のままにならない配偶者に対して、自分は相手に尽くしているのだから、相手をコントロールしてでも同じだけ自分に尽くさせようという意志がはたらくからです。

 

そういった場合、そこにあるのは愛情ではなく、執着です。一度自分のモノになった物は、人には奪われたくないという執着があります。

 

人は、本当に心から大切にしているものを奪われたり、傷つけられたりすると、悲しみに沈むものです。けれど、束縛するような人にとっては、仮に誰かに浮気や不倫という形で配偶者を奪われたり、自分が傷つくような行いをされたとしても、悲しむより先に「自分を裏切った事」を責めるでしょう。なぜなら、彼らにとって一番大切なのは、自分自身だからです。

 

冷静に考えれば、より長く続く、温かい人間関係を作る上では、誰かの時間を奪うような、誰かの自由を奪うような詮索や束縛はマイナスにしかならないということは分かるはずですが、人は何かに執着するほどに冷静さを失っていきます。

 

もちろん、家事や育児を押し付けてくる配偶者に怒りが溜まっていて、相手が「正当な主張」として早く帰ってくるようにお願いしたり、他の事をしている暇があるなら手伝って欲しいとお願いしている場合もあり、こうした場合は、正当な要求なので束縛や詮索とは言えませんが、仕事や生活に支障が出るほどに束縛をする相手の場合には、既に自分の事を冷静に見ることができていない状態になっていると言えます。

 

では、なぜこんな不毛で、人間関係を作る上ではマイナスにしかならないことを夫や妻がしてくるのか、と言えば、それなりになにか「きっかけ」はあったという場合が多いものです。

過去に浮気をした、裏切った、心配をかけた経験がある人はそれがきっかけ

最も考えられる、分かりやすいきっかけは、「過去の浮気」です。

 

過去に浮気をしたり、裏切るような行為をした場合で、今でも相手に信用されていないことで行動を疑われているというケースでは、束縛や詮索の理由は、「また裏切られる」と相手が思っていることが原因です。

 

一度信用が失われると、特に男女の場合では信用が戻ることは滅多にありません。一度裏切られた経験があると、もしかしたら、という気持ちは、いつもどこかにあるものです。

 

ですが、多くの夫婦の場合には「結婚した以上は」と腹をくくり、過去に裏切りがあったとしても、もう一度それが明らかになるまでは相手を信用するものです。

 

けれど、それができない人も沢山います。裏切られたという気持ちが強いほど、自分を守りたいという気持ちが強いほど、その不安がつい外側に出てしまい、あれこれと配偶者を質問攻めにしてしまうからです。

 

どこに行ってた? 何してた? 何を買った? 誰といる? いつ帰る? 本当に仕事?

 

裏切られるかも知れないという気持ちが根底にあると、どうしても、自分の心を先回りして守ろうとした結果、「相手から自由を奪うこと」ばかり聞いてしまったり、「相手を余計に遠ざける」行動をしてしまったりするのです。

 

たった一度の過ちでこんなに責められてはと思う人もいるでしょう。そもそも、浮気と言えるほどのことはしたことはないのに、と思う人もいるかも知れません。けれど、執着が強くなるほどに、妻や夫は束縛をエスカレートさせていきます。

疑われる心あたりがないという人は、妻や夫の生育環境に問題があった可能性もある

幼い頃の愛情不足は、人に対する「疑いの念」を強めます。

 

温かい家庭で育つことがてきなかった場合、どうしても心に不安を抱きやすくなってしまいますが、これは生育環境のせいであり、原因は親レベルにまで戻ることになります。

 

心の奥底の部分に常に不安が漂っている人にとっては、本人の人生そのものが常に不安定です。そのため、配偶者がどれだけ信用のおける人であっても、どれだけ相手が誠意を見せようとも、もっと、もっと、と安心してくれる材料を求めて束縛や詮索を繰り返してしまいます。

 

この場合、束縛される側が優しすぎるほどに、かえって相手の束縛を強めてしまう場合もあります。もっと、と思う要求が通ってしまうことで、さらに束縛をエスカレートさせていまうのです。

 

けれど、幼少期に十分に愛情を受けて育った人の場合には、こうした不安定さは理解できない面がありますし、何より束縛や詮索が行き過ぎればだんだんと「付き合い切れない」と思うようになります。

 

そして、束縛が酷くなった頃に、本当にやめて欲しい、と訴えるものの、相手はすでに束縛することに慣れきってしまって、なかなか行動を変えられない、束縛をやめられない状況になっていることもあります。

 

問題は、原因が過去の自分にある場合も、相手の生育環境にある場合も、不安の原因となっている過去の出来事は決して変えられないということです。

 

過去を変えられない以上、不安を取り除くことはできません。夫や妻が抱えている今ある不安を、根本的に消すことはできないということです。

 

では、どのようにして配偶者の執着を取り除き、束縛や詮索をやめてもらえば良いかというと、環境を変えるか、外部の力に頼る必要があります。

環境をがらっと変えて相手の意識を別のものに向けるようにすることが大切

少なくとも、現在の自分には何の非もないという場合で、束縛や詮索に困っているという場合には、自分が協力することで相手の環境を変える努力が必要となります。

 

専業主婦や自営業といった、家族との時間が多い人ほど、どうしても家族とばかり関わる時間が多すぎることで、家族に執着してしまう人が増えます。

 

家族にばかり目が行ってしまう状況にある人の場合には、1日のうち8時間程度は家族以外の他人と関わる時間を作ることが大切です。気分を変えるために趣味を作るように促したり、働く場がない人は、働く場を作ったり、海外に留学するなど一気に気分を変える出来事をつくることも相手の気持ちを別方向へと向ける良いきっかけとなります。

 

外に出ることがどうしても難しい人の場合には、オンライン上でできる仕事をしたり、何らかの充実感を相手に持ってもらうことが大切です。人は、自分がする行動で充実できれば、承認欲求が減少します。束縛や詮索が酷い人ほど、「誰かに認めてほしい」と思っている傾向があるため、誰かに認められなくても自分は頑張った、と思える趣味や仕事を持つことが大切なのです。

 

学校に行っている時には、自分の振る舞いをなるべく「常識」の範囲に収めようと人は努力します。そうしなければ、社会で浮いてしまうからです。けれど、家族としか一緒に過ごす時間がない場合や、社会と何らかの形で関わっていない場合には、常識が、自分本位なものへと変化してしまいます。

 

そうなると、全ての物事が自分中心になり、冷静に判断すれば異常に見える詮索や束縛が、自分の中では常識の範疇になってしまい、当然のこととしてできるようになってしまいます。

 

女性の場合、趣味や仕事でコミュニティができると、噂話や悩み相談などから、「自分の立ち位置」を客観的に見れるようになります。すると、自分が夫に固執し過ぎているなと気づけたり、夫はいい人だと気づけたりするようになります。

 

男性の場合には、自営業や経営者、管理職のタイプの人のように、周囲に相談ができる相手がいない人ほど詮索や束縛が強い人間になりやすいですが、この場合には、仕事で人間関係を作るのが難しいと思います。こういった場合には、趣味や、ボランティア、ビジネスや資格の学校に行くことを提案するなどして、人間関係の輪を広げてもらうと良いでしょう。

 

自分を客観視できなくなるほど、束縛や詮索をしているという意識が薄れて、「相手が自分との契約を守らないのだから、守らせようとしているだけだ」、と束縛している側は思うようになってしまいます。

 

だからこそ、客観的に自分を眺めることができる状況を用意することが大切なのです。

相手が話を一切聞かず、一方的に詮索や束縛をする場合には外部の手を借りる

上記のように、相手の今ある環境を変えるように提案することができるのは、あくまで相手に聞く耳がある場合に限られます。詮索や束縛が一方的になり過ぎると、束縛されている側が何を言っても、相手は言うことを聞かないでしょう。

 

こうなってしまったら、外部の力を借りるしかありません。

 

そこまで行ってしまうと、人によっては「離婚」も視野に入れている場合もあるでしょう。しかし、相手がDVを行うなどの有責者でない限りは、離婚が認められない場合もあります。また、離婚に関する話し合いもできる状況にないという場合もあるでしょう。

 

自分は相手に愛情はあり、束縛されなければ上手く夫婦としてやっていきたいと考える場合には、カウンセリングを受けることをおすすめします。カップルセラピーなどもありますし、相手の過去に明らかに問題があるという場合には、メンタルクリニックなどに相手に出向いてもらうようにしましょう。

 

カウンセリングで全てが解決するということではありませんが、少なくとも相手が、夫婦ではなく自分に問題があるのかもしれないと気づくきっかけになる場合もあり、お互いに適度な距離感で付き合っていく方法が見つかることもあります。

 

ただ、相手の束縛が異常で、身の危険も感じるというような場合には、即刻家を出ることをおすすめします。別居することで冷静になることができる他、離婚も視野に入れている場合には、別居が長いほど離婚が承認されやすくなるからです。

夫婦だから仕方がないということはない。夫婦だからこそ気遣いは絶対に必要

結婚して夫婦になった以上は何とか上手くやりたいと考えている人もいるでしょう。場合によっては世間体や、子どもがいるという理由で夫婦仲をどうにか保ちたいと考えているかも知れません。

 

ただ、お互いに適度に思いやりを保てなくなれば、良好な人間関係を続けることはできません。

 

無理やり関係を保っても、どちらか一方が大変な思いをするばかりです。

 

「結婚」は、そこがゴールではありませんし、人生の正解でもありません。結婚生活は、二人の、そして家族の努力無しには続かないものです。中には、途中辛い時期もあったけれど、年老いて2人一緒で良かったという人もいますし、無理に一緒にいないで早めに別れていればよかったという人もいるように、今の我慢や、今の別れるという決断が必ず自分にとっての正解にたどり着けるというものではありません。

 

大切なことは、「今それでいいのか」ということです。

 

人生は、究極のところ「今」の連続です。楽しくない、辛い「今」が連続しているのであれば、あらゆる努力をしてそれを解消するように試してみる価値はあります。その上で、別れない決断をするのも、別れる決断をするのも自由ですし、決断が途中で変わるのもまた自由です。

 

けれど、「今」が楽しいという瞬間がなるべく多い人生を選ぶ方が、日々が楽しくなるものです。

 

夫婦はあまりに近くで向き合い過ぎているせいで、お互いが見えなくなり、お互いを所有物と感じているだけになっている場合もあります。

 

少し離れて、冷静にお互いを見つめることができると、相手の良い面が再び見えてきたり、自分が修正すべき点が見えることもあるものです。

 

ただし、明らかな犯罪行為や、監視される、暴力を振るわれるといったDV行為がある場合には、今すぐ逃げるか、警察に行くことも考えましょう。犯罪に近い行為をしている相手ほど、3日に1度は優しく、愛情があることを示してくれるといった、より高度な対人コントロールスキルを持っている場合がありますが、「でも優しい時もある」という相手ほど、危険なので今すぐ逃げましょう。

 

愛情が執着に変わると、二人の関係は依存の関係になってしまいます。依存は健全な心の状態ではないので、これを解消し、より楽しい人生をお互いが送れるようにしていく必要があります。

 

タイトルとURLをコピーしました