結婚するのが怖い・別れる前提で付き合ってしまう人が幸せになるには

結婚 恋愛 違い 怖い悩み・疑問
スポンサーリンク
スポンサーリンク

「幸せになる保証がないこと」「期限がないこと」が結婚を怖くする

恋愛と結婚の目的が明確に違った過去の時代には結婚は生き残りの手段だった

恋愛と結婚は違う、と良く言われますが、恋愛と結婚の大きな違いは、求めるものが違うことです。

 

身分差のある恋愛と結婚の違いが分かりやすい例ですが、身分差のある恋愛の多くが、結果的には結婚を許されることなく別れを選ぶことになってきたのは、結婚の目的が、自分以外の家族や会社、親戚関係との付き合いに有利に働くような婚姻をすることにあったからです。

 

祖父母が築いてきた人間関係や、時には会社といった金銭を生み出す力を受け継ぎ次の世代に渡すため、リスクの少ない結婚をすることが求められていた時代には、遊びとしての恋愛は許されても、結婚だけは世間体を気にしてするものでした。

 

資産がある家や、格式があることを意識している家の場合には特にそうですが、新しく家族に加わる嫁や婿、そしてその子供がどんな風に育つのかによって「自分の財産や人生に影響がでる」ことを心配します。そのため、結婚するには、自分たちの資産の価値や、格式、家の価値観を理解できるそれに相応しい相手を、と望むのです。

 

現代では、「個人」の立場が強くなったこともあり、結婚の固定的な価値観が薄れはじめているため、結婚と恋愛が同じと思っている人もいれば、法律的な結婚には意味がないと思っている人もいますが、過去の世界では、結婚によって誰と家族になるのかは、家同士のその後の人生を大きく左右することもある一大事でした。

 

医療制度、保険制度などがない世界では、頼りになるのは家族だけです。だからこそ、家族にこだわるし、家族に相応しいのは誰なのかを考えて結婚するのが当たり前だったのです。

一生一緒にいることを前提にイメージするとリスクがより大きく感じられる

恋愛は、心がときめくとか、一緒にいて楽しいとか、そうした一時的な感情ですることができます。しかし、古くからある制度としての結婚は、一時的な感情ではなく、「理性による現実的な選択」ですることが推奨されてきました。

 

今の世界で「結婚と恋愛は違う」といった場合の意味も、実は過去の頃と近い意味合いも含んでいます。

 

例えば、自分の友達に新しい恋人ができた時、それが恋愛であればどんな相手であっても、したければすれば良いというスタンスでいられる人も、結婚となれば、モラハラやDVをするような相手であれば止めたほうが良いと口を出す、ということもあるでしょう。

 

結局、恋愛と結婚では何が一番違うのかというと、恋愛が「期限付き」と思っている一方で、結婚は、「一生一緒にいること」を念頭に置いている点です。

 

実際は、恋愛の方が長続きして、結婚生活の方が短かったという人もいますが、「恋愛と結婚が違う」という場合には、恋愛は終わらせたければ終わりにできるけれど、結婚は、「終わりにしたい」と思っても終わらせられるとは限らないこと、結婚後には子育てや家族、地域社会に対する責任が膨らむことを表しています。

結婚には拘束のイメージと身近に助けてくれる人がいる安心感が混在している

結婚は、法律的な縛りが生じる関係です。法律婚をしない場合でも、事実婚の年数が重なれば、法的な拘束力が発生します。そのため、「別れたくても別れられない」ことで苦しんでいる人もいます。

 

結婚生活が幸せという人ももちろんいますが、幸せな結婚をしている人も、ただ何もせずに幸せでいる訳ではなく、結婚生活を続けるための努力をし続けています。違う人間同士が一緒にいるだけでも必ず摩擦が起こりますが、そこに、2つの家族と、人によっては子供たちが人間関係の輪に加わると、あっちでトラブル、こっちでトラブルの連続になることもあります。

 

結婚が面倒だと感じたり、結婚したいのか分からないという人は、結婚に対して必ずしも肯定的なイメージを持っていない場合もあるでしょう。面倒なことが多い家族の中で育ったり、身近に結婚生活で苦しんだ人がいるのを知っていると、どうしてそこまで結婚がいいのか分からなくなるのも不思議ではありません。

 

中には、結婚によって負う様々な責任を避けたいと感じて、結婚はしないと考える人もいますが、一人で生きても、家族をつくっても、人生の責任は同じように負うことになるので、一人の気楽さの中にも、寂しさや辛さがあるように、家族を持つことと比較してどっちが楽とは言い切れません。

 

人生何が起るか分からないという点でも、一人だからダメということはないし、家族がいるから大丈夫ということもありません。人は、自分の考えを正当化しようとしてしまう面があるため、「一人の方が気楽でいい」と思っていると、結婚生活を否定しがちになり、「家族が居たほうが良いに決まっている」と思っていると、独身を否定しがちになります。

 

しかし実際には、どちらでも良い、が正解であるため、結婚は絶対にしなくてはならないものではないし、してはいけないものでもありません。恋愛はするけれど、結婚はしないという人も当然いますし、結婚はするけれど、恋愛の気持ちは一切ないという人もいます。

 

結局は、自分にとって今必要なことが何なのか、これから必要なことは何なのかが重要で、そのために恋愛をするか、結婚をするか、を判断することになります。

「新鮮さ」を恋愛の要素としている限りは恋愛は長続きしないもの

恋愛といってイメージするのは、「情のある愛」よりは「恋や情熱のある愛」でしょう。いつまでも仲良く、スキンシップを図ることができる関係性を恋愛している状態と考えるとすると、ほとんどの日本人カップルの間では「恋愛」は老後まで続くことはないと言えます。

 

日本人の多くの夫婦は、老後になる頃にはパートナーを「家族」としか見れなくなっています。老後までいかなくとも、結婚して10年も経てば、恋愛ではなく家族という関係だと思っている人は多くなります。

 

これは、ときめきを感じるとか、ドキドキするとか、新鮮さがあるとか、お互いに照れてしまうことがあるといった関係だからこそ「恋愛」をするというイメージが強いこと、どうしても、慣れが出るほどに恋愛から遠ざかって「家族」になるという認識があるからです。

 

一夫一妻自体が自然界では珍しい状況であるということもあり、不倫や浮気の話は耐えませんが、それも、新鮮さのある恋愛を求める人々が常にいるから起ることです。

 

例えば不倫や浮気が発覚した時に、家族は大切だけれど・・・・・・という言い訳をする人に対して、家族が大事ならなんで裏切るようなことをするのか、と怒るのは当然ですが、相手が「離婚したいから」不倫をした、という可能性は、実はとても少ないのです。

 

家族は家族というカテゴリーで大事だけど、恋愛もしたいからする、というのが多くの不倫をする人の心理です。欲しいものは全部欲しい、という状態とも言えますが、家族になると、恋愛がいつかは消えるのが一般的であるというのは、両親や祖父母を見ていれば、ほとんどの人にとって納得できることだと思います。

 

恋愛至上主義の人はともかくとして、多くの人にとっては、別に情のある家族でいいじゃないか、と思える場合も多いでしょう。大切な子供がいるとか、二人きりだけどお互いを尊敬できるとか、他の家族も含めて良い関係を築けているという場合には、結婚は結婚で、恋愛とは別で良いものです。

 

しかし、結婚をする前の段階で、温かい家族になるイメージができないと、結婚をするメリットとは何だろう、と悩んでしまうこともあります。

長く続くべきというイメージが結婚に対する認識を悪くしてしまう場合もある

結婚することが怖い人にとっては、結婚が牢獄のようなイメージである場合があります。一生そこから逃れられず、もし仮に「最悪な」結婚生活になってしまったら、そのままそこに閉じ込められたままになってしまうかも知れないという恐怖のある状態です。

 

こうしたイメージがあると、結婚はとても恐ろしいものになります。そういった場合、恋愛も、どこか「別れることが前提」となってしまい、長続きしなかったり、別れる理由を探すようになってしまうものです。

 

しかし、実際は、結婚だからといって長続きしなければならないということはありませんし、義務感に縛られてあれこれ背負う必要もないのです。

 

家族との関係が希薄になりつつある現在では、自分たちがそうしたいと望めば、お互いの家族とは本当の親子同士しか関わらないということもできます。そんな中で、恋愛と結婚の違いは何かといえば、子供がいるかどうかと、パートナーに対して扶養義務があるかどうかです。

 

お互いに何かあれば面倒を見たいと思えるのであれば、扶養義務を負って結婚する道を選ぶことができること、子供がいれば「親」として、お互いの関係が破綻したとしても子供に責任を負う必要があること。これらのこと以上に、結婚だからこうしなくてはならない、ということはありません。

 

法律婚の怖いところは、「縛りがある」というイメージの苦しさです。結婚する両者にとって、相手への責任を負うだけでなく、相手に責任を果たしてもらおうという感覚があることから、「なぜこうしないのか」という責任を果たさないことへの鬱憤が溜まりやすくなります。

 

恋愛であれば、「これ以上は口出ししないほうがいいな」と思えたことを結婚した途端に口に出してしまうのも、相手が自分に責任を負っているのだから、相手が努力すべきだという印象を心の内側で抱いてしまうからであり、そうした責任を「相手は果たしてくれるのか」、または「自分はきちんと果たせるのか」という不安が生まれると、結婚はとても怖いものになってしまいます。

 

結局、結婚に対する恐れは、法律に裏付けられていると感じる、相手への責任と、相手が持っている自分への責任に対するものです。

 

具体的には、金銭的に自分が相手を養う可能性、相手が自分を養ってくれない可能性や、金銭には代えられない家事などの日々の雑務や事務的なことを誰がこなすのかといった不安、両家との付き合いの度合いに対する相手との温度差、子供ができたらお互いがきちんと責任を持てるのかといった不安などです。

 

どれだけ気をつけていても、失敗することもあるように、結婚生活は絶対にうまくいくという保証があるものではありません。ただ、自分から「うまくいかないだろう」と、うまくいかなくなりそうな要因ばかり探してしまうと、当然ですが、うまくいかなくなります。

 

自分で、「うまくいかない」という暗示をかけているからです。

 

ですが、もし、「うまくいくだろう」と楽観的になりつつ、自分が抱える不安に対して、自分なりの答えを持っていれば、結婚は怖くなくなります。

より具体的に自分が持つ不安を知ることで望む結婚の形が見えてくる

金銭的なトラブルがあったらどう解決するか、家事や雑務の分担はどう決めるか、相手の家との関係性についてのシミュレーション、子育てをしっかりと分担するプラン。できる限り具体的に、こうしたら、こうする、と決めておき、それ以外のことは心配せず、どうとでもなれ、という気持ちになると、「どういう相手と結婚したいか」もはっきりして、結婚に対するイメージだけで膨らんだ不安が消えていきます。

 

大切なことは、不安を不安のままにしないことです。不安をしっかりと紙に書き出し、結婚する前に相手との話し合いでどうするかを決めておくことが大切です。「こんな場合、こうしたいけど、どう思うか?」と聞いて、「そんな先の話、後で考えればいい」という人であれば、結婚後の生活が不安な人とは相性が悪い相手と言えます。

 

しっかりとその場で考え、自分の意見を言える人でなければ、結婚に不安を抱いている人の不安は膨らむばかりですので、その場で一緒に考えてくれる人を探す必要があります。

 

恋愛は、多少知らないことがあっても、ミステリアスな面を楽しめるものですが、結婚では、知らないことは不安にしか繋がりません。結婚が怖いと感じる人ほど、「話合える相手」を選ぶことが重要なので、場合によっては同じく慎重に結婚相手を選びたいと考えている相手とのお見合いプランなどを利用すると良いでしょう。

 

恋愛しなければ結婚できないということはありません。恋愛はしなければならないことではありませんし、結婚と分離していても全く問題ありません。それでも、恋愛して結婚したい人もいると思います。想い合って結婚した方が、楽しい生活ができるのではないかと思うからですし、現在が楽しい関係性なら、それがずっと続くと思うからです。

 

ただ、10年後、20年後を思えば、想い合うことより、「お互いに思いやりを持てる人かどうか」が結婚では重要です。今と20年後とを比べて考えれば、現在は恋愛がうまくいっている人でも今のままに二人の関係性があると考えるのは難しいからです。

 

だからこそ、結婚は結婚として考え、なぜ結婚をしたいのかを考えることが大切です。

 

もし結婚したい理由が、ずっと一人でいるのは寂しいからということなら、相手と、家族と、ずっと仲良くいられるように努力をすれば良く、子供が欲しいからであれば結婚して子作りをする努力をすれば良いように、「目的」のために結婚をする方が、結婚生活のために努力することができます。

 

何事でも同じですが、知らないこと、分からないことは不安になるものですし、身近にあまり良い前例がないという場合にも同じように不安がつきまといます。そして、多くの不安は、努力によってしか良い結果に変えることはできません。

 

ただ、不安を感じられる人は、努力ができる人であることが多いので、怖がるだけでなく、具体的な解決方法を考えてみると、本当は自分がどうしたいのか、何を不安に思っているのかが見えてくるでしょう。そのためにも不安を紙に書き出すなどして可視化して、本当に自分が望んでいることを知ることから初めてみましょう。

タイトルとURLをコピーしました