【Toeic・英検準1級】英語を使う仕事がしたい場合の英語資格の取り方と仕事と年収

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英語専門ではなく英語を使う仕事をするならToeicか英検準1級取得がおすすめ

英語を使う仕事がしたいならToeicか英検准1級が伝わりやすいアピール資格

英語を英語として使用する仕事は通訳か翻訳業務です。それ以外の仕事で英語を使う場合には、英語力に加えて営業力や接客力、事務処理能力などが求められることになります。

 

通訳・翻訳家としてスキルアップをする場合でも、得意な分野を作る必要があるために、医療系・特許系・金融経済系・IT系などの方向性を決定して勉強を積み、関連資格を取得して活躍することになります。

英語を武器として使う仕事でも、求められているのは英語力そのものの能力というよりは、英語で特定分野の理解に優れていることです。

 

ただ、一般企業や組織団体が求人として英語のできる人を募集している場合には、そこまで本格的な英語力を必要としているのではなく、メールや電話の応対が英語でできること、英語の文章を読んで日本語に簡単にまとめられることといった、英語もできるビジネス能力のある日本人を求めている事が多くなります。

 

日本企業や団体組織が求める英語ができる人の基準は、Toeic何点から、と示されることが多いですが、一般的に、英語の作業が多い求人で求められる英語力はToeic800点以上です。

 

それ以下の点数で応募している求人の場合には、日本語の作業の方が多い可能性が高くなります。

 

Toeic850点~の応募の場合には、英語力に重点を置いた募集であることが多くなります。Toeic800~850点の範囲の場合、英検では英検準1級程度と判断される傾向がありますので、英検準1級で同等の求人に応募できる場合もあります。

 

日本系の企業の採用担当者にとっては、Toeicがどの程度のビジネス英語の水準なのか分かっていない場合も多いため、英検準1級や英検1級の方が難易度として伝わりやすいこともあります。

 

現実的には、Toeic800点を取得している人がどの程度の会話能力があり、メールのやり取りをできる力があるかというのは、人によって違いますが、資格はある程度の能力を見分けるためのものですので、それ以降は、就職後に勉強しながら英語力を高めていくことになります。

メール 仕事

 

中には、外資系企業からの応募などでネイティブレベルの英語を要求される求人もあります。この場合には、資格より面接が重視される傾向にあり、外国人の面接官とのやり取りによって採用・不採用が決定されますので、資格はなくても、海外留学していたなどを理由に英語力に自信のある場合には、こうした求人に応募することもできます。

 

英検1級については、資格難易度としては企業の採用者に伝わりやすいのですが、英検1級を取得するレベルの学習者の場合、教育関係の仕事を目指している場合や、翻訳や通訳者としての活躍を求めている場合が多く、一般的な求人で英検1級を求められることは少なくなります。

 

英語系資格で難易度の高いケンブリッジ英検や、留学で使用するIELTSやTOEFLの場合、日系企業の多くで担当者がその資格の難易度や実用性を把握していないため、伝わりづらくなります。改めてToeicを受験して高得点を取得し、アピールする方が就職には向いていると言えます。

 

以上の事から、資格対策が取りやすく、企業にアピールしやすい英語資格は現状ではToeicと言えるでしょう。

Toeicで募集のある主な就職先と合わせて取りたい資格

英語を扱う接客や営業の仕事

ホテルや民宿、旅行関連の仕事などでは、英語ができる人の募集が多くあります。

観光案内を行うために英語力が求められる仕事もあれば、不動産関係業務で賃貸営業として英語力が必要とされる仕事もあります。

旅行業界関連の資格や、宅建士の資格、通訳案内士など、英語力と合わせて資格を取得することで、仕事の幅を広げることができます。

英語を生かした事務系の仕事

募集の多い仕事の一つに、貿易事務があります。貿易事務には検定資格もありますが、資格がない時点でも、派遣会社などの講座を受講して貿易事務の仕事に就くことができます。この場合、次のステップとして貿易事務検定を取得し、時給アップや年収アップを狙うことができます。

他にも、留学生のVISA関連の対応を行う大学での業務や、企業に就職する外国人のVISAや住居等の対応を行う英語関連の仕事があります。こうしたVISAに関する仕事は、VISAの申請を行う業務を請け負う専門家として行政書士の資格を取得して独立することもできるため、その後のキャリアの形成にも役立つ仕事です。

IT・ものづくりに関する仕事の求人

英語ができる人材がIT系で求められる理由の1つに、IT系企業が扱うサーバーやシステムが外国産である場合、システムエラーなどの対応のためにコールセンターと英語でやり取りを行うことのできる人材が必要であるという背景があります。

PCを扱う、システムを扱うことに抵抗がない場合には、英語を使用して企業に所属しながら勉強を行い、システムエンジニアなどのIT関係の資格を取得していくことで、時給4,000円などという高時給を狙うこともできます。

また、ものづくりの現場で欠かせないマニュアルの翻訳業務についても、英語ができる人材に求められる仕事の1つです。

特許翻訳・医療翻訳・金融経済・IT翻訳などの翻訳業務

Toeic800点を超えると、翻訳業務への挑戦が可能となります。特許、医療、金融経済やIT関連などの翻訳業務への需要は常にあるため、在宅などで仕事をしたい人にも人気の職種です。

派遣や正社員として翻訳業務を行うこともできます。興味の幅が広い人や、調査が好きな人には翻訳業務が向いています。専門の翻訳家となるには、難易度の高い資格取得なども必要ですが、企業で翻訳業を行う場合には、資格は必要ありません。

 

通訳家や翻訳家を目指すための入り口として、翻訳関連の企業や事務所に勤めるのも良いでしょう。

Toeicの受験資格と日程と費用のまとめ

最も使いやすく企業が求めている英語資格がToeicのため、以下にはToeicの受験要項をまとめます。Toiecにはいくつかの試験の種類がありますが、一般的にはToeicという場合、Toeic L&Rのテストを指します。

TOEIC® Listening & Reading Test

受験資格

誰でも受験できます。

試験の方法

マークシート方式

リスニング(約45分間・100問)

リーディング(75分間・100問)

試験範囲と内容

リスニング

  • 写真描写問題 6問
  • 応答問題 25問
  • 会話問題 39問
  • 説明文問題 30問

リーディング

  • 短文穴埋め問題 30問
  • 長文穴埋め問題 16問
  • 1つの文書:29問
    複数の文書:25問

資格試験の日程

年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)

リスニング(約45分間・100問)

リーディング(75分間・100問)

金額

受験手数料:5,830円(税込)

2020年4月~:6,490円

申込期間

【申し込み方法】

インターネットかコンビニ端末を利用して申込を行います。

【受付】実施時期の1ヶ月~2ヶ月前まで

試験会場

全国約80都市で実施

合格発表

テスト結果は合格・不合格ではありません。

正当数に応じてスコアが出ます。

テスト結果はOfficial Score Certificate(公式認定証)として、試験日から30日以内に発送されます。

受験案内

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

Toeic試験の内容と詳細

リスニング問題

① 説明文が印刷されていない1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送され、4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークするのが写真描写問題です。

② 印刷はされていない、1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送されます。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークします。

③ 2人または3人の人物による会話が1度だけ放送されます。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークします。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もあります。 各会話には設問が3問ずつです。

④ アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送されます。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークします。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もあります。各トークには質問が3問ずつあります。

 

リーディング問題

① 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークします。熟語や文法を問う問題が多く出題されます。

② 不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークします。各長文には設問が4問ずつあります。

③ いろいろな文書が印刷されています。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークします。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もあります。各文書には設問が数問ずつあります。

 

ビジネスで使用するための英語を前提として問題が作られているため、文章問題などはeメールや契約書のスタイルであることが多くなります。リスニングとリーディングのみのスキルが問われるテストのため、対策が取りやすく、ある程度は試験対策をすることで点数を上げることができます。

 

Toeicは問題数の多さから、1問1分以内で解く必要があるため、スピードと正確性が問われる傾向にあります。英語そのものや単語の難易度は高くはありませんが、分からないと感じた問題は適当にマークしてすぐに次ぎに進むといった、試験に合わせた得点を上げるための対策が必要です。(減点方式ではないため、分からない問題もとにかく埋めることが大切です)

Toeic試験と英検準1級との比較

英検準1級の場合、年3回のみ受験の機会があります。また、英検の場合はスピーキングとライティングが試験の中に入ってきますので、ライティング試験の準備と面接試験の準備も行う必要があります。

問題の内容は学術系になるため、ビジネス用の英語ではなくなります。

使用される単語の難易度が高く、一般的ではない傾向もあるため、Toeicとは勉強の仕方も異なります。

 

1度取得すればアピールに使用しやすい資格です。英検にもスコアはありますが、求人で使用される場合には合否を問われるだけですので、合格後長く使用できる資格を取りたい場合には、英検がおすすめです。

 

(Toeicのスコアは2年以内の結果を使用するのが一般的ですが、明確に期限がある訳ではありません。また、英検の場合でも古すぎるスコアは使用し辛くなります)

Toeicで高得点を取得するためのテキスト選び

Toeicで800点以上を目指す人の多くは、600~750点程度を取得できている人で、何となくは英語を読むことができ、何となくは英語を聞くことができる人だと思います。

この場合、苦手分野を無くすことが、高得点への道となります。

リスニングは、1度できるようになれば、比較的高得点(満点)が狙いやすい分野です。

ニュース英語や、ラジオ講座を利用してリスニング力を高めれば、自分が発音できなくても満点を取ることができます。アメリカ・オーストラリア・カナダ・イギリスなど、異なる英語ネイティブの発音を聞くことになりますが、劇的に難しい発音はないので、耳に慣れておくことで、リスニング力を高めることができます。

 

根本的にリスニングの力を高めたい場合には、発音を勉強すると良いでしょう。発音とは、耳で聞くものではなく、自分の口の形や、舌の位置、空気の通し方などを学べばできるようになるものです。耳で聞くのが苦手な人は、口の形で勉強すると、発音が簡単にできるようになります。

 

リーディングでは、文法や熟語を中心に出題される問題を苦手とする人が多くなります。あと少しのところで、文法が頭に入っていない場合、形容詞と副詞の違いなど、文法のやり直しが点数をぐっと上げる事になります。

 

文法のやり直し、頻出の熟語を覚えるなどの対策で、点数を上げるましょう。

薄い本ですので、通勤・通学しながら使用できます
苦手な文法や熟語はパターンを覚えて対策しましょう
単語量を増やすには文章として覚えるのが一番です

これらに加えて過去問を解くようにしましょう。

スコアの基準は、正答数から統計処理されて決まる

スコアは、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みで表示されます。スコアは、正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。

 

TOEIC L&Rの採点は正解数に基づいて行われます。誤った解答は減点されません。

答えに迷った場合でもどれか1つにマークすることが大切です。

特にリーディングセクションにおいては時間配分に注意し、最後の問題まで解答欄にマークすることでスコアが上がる可能性が高くなります。

英語を扱う求人の年収・時給の目安

英語が使用できる場合、使用できない場合に比べて+200円以上の時給を期待できますが、分野や実力によって時給や年収は異なってきます。

 

1,600円程度から、特許事務所や英文を扱う企業の求人がありますが、実力次第で時給は上昇し、2,000円程度で働く人も少なくありません。

 

ただこの場合、専門とする分野への理解が深まっている、企業の中で重要な仕事を任されるなどのスキルアップが必須となります。

 

英語力を問われる仕事の年収は、400万円前後であることが多くなりますが、これも専門性を高めることで年収をアップすることができます。

英語を扱う仕事の場合、空港や海港、首都圏などが多くなりますが、翻訳業務に従事する場合には場所を問いませんので、Toeicは、全国、または世界で使える資格でもあります。

 

英語そのものだけでは足りない年収・時給のアップも、専門性のあるその他の資格を合わせることで叶えることができます。ビジネススキルが元々高く、士業や求人の多い民間資格を持って仕事をしている人の場合には、英語力が海外駐在や海外移住を叶えてくれる可能性もあります。

英語力の底上げのためには海外留学や通信学習を利用しよう

英語塾や英語予備校に通うことは、日本に居てもできますが、英語学習の効率を上げるためには、海外留学や通信で大学の授業を受けることも考えてみると良いでしょう。

 

企業によっては、海外留学(MBAの取得など)を支援している場合もありますが、海外で専門性の高い授業を受けることで、専門分野の学習と英語学習を同時に行うことができます。また、オーストラリアのTAFEなどのように、英語圏では、専門分野を学習する半年~2年程度の大学のコースもありますので、そこで、専門分野の学習や、通訳・翻訳コースに通うこともできます。

 

また、現在では、ハーバードやイエール大学などの高等教育機関の多くがOnline Learningとして講座を無料で開講しているため、簡単に大学レベルの英語に触れることができます。

 

その他にも、映画やドラマを英語字幕で見て学習するなど、学習ツールは山のようにありますので、日本に居ながら、楽しく英語力を伸ばす事もできます。

 

何より、目的を持つこと、日々英語に触れることが英語力アップの近道ですので、資格試験を目指す、毎日英語を聴くなどの努力で英語力を高めましょう。